2019.06.06
新しいArduino Nanoファミリーが登場。価格は9.99ドルから
Maker Faire Bay Areaと言えば、新しいArduinoと決まってる! イタリアのボードメーカー、Arduinoは、安価で省電力のNanoサイズのマイクロコントローラーを発表した。強力なArm Cortexをプロセッサーに採用し、中国製クローンの購入を思いとどまらせてくれる。本物のArduinoの品質がNano Everyなら9.99ドルから手に入るのだ。これは格調高いArduino Nanoのアップグレード版で、ブレッドボードでも、表面実装でも使える。
普通以上の機能が欲しい人には、Nano 33 IoTがある。Wi-Fi、Bluetooth、6軸IMU(慣性計測装置)、さらにセキュリティーキーのための暗号化チップも内蔵されている(18ドル)。また、Bluetoothと9軸IMUを搭載したNano 33 BLE(19ドル)、気圧、湿度、温度、光度、音(マイク)、近接およびジェスチャーの各センサーが搭載したNano 33 Sense(29.50ドル)もある。現在予約受付中。6月中旬出荷予定だ。
Arduino Nano 33 BLEとArduino Nano BLE Sense
下は、Arduinoの広報資料に掲載されていた説明。詳しい仕様はArduino Storeで見て欲しい。
Arduino Nano Every
Microchip ATMega4809マイクロコントローラーをベーストしたミニサイズのモジュールです。ピンヘッダーを取り付ければブレッドボードで使えます。または、端面スルーホールを採用しているので、表面実装モジュールとしてプリント基板に直接ハンダ付けすることも可能です。コンパクトな主力商品として、より高度な性能が求められる場合には、あらゆるプロジェクトのArduino Nanoと置き換えることができます。ATSAMD11(Arm Cortex M0+プロセッサー搭載)は、USBシリアルコンバーターとして大変に高い性能を発揮し、相応のスキルのある方なら、プログラム変更によりさらなる性能を引き出せます。Arduino Nano 33 IoT
Arm Cortex-M0+ベースのATSAMD21マイクロコントローラー、Espressif ESP32ベースのWiFi+BTモジュール、6軸IMU、証明書や事前共有キーを安全に保管できる暗号化チップを搭載したミニサイズのモジュールです。ブレッドボードでも、端面スルーホールで直接ハンダ付けする表面実装モジュールとしても使えます。ATSAMD11 Arm Cortex-M0+プロセッサーは、高性能なUSBシリアルコンバーターとして機能し、相応のスキルのある方なら、プログラム変更によりさらなる性能を引き出せます。このボードはArduino IoT Cloudと互換性があります。Arduino Nano 33 BLE
Nordic nRF52480ベースのublox NINA B306モジュール、Arm Cortex-M4Fおよび9軸IMUを搭載したミニサイズのモジュールです。ブレッドボードでも、端面スルーホールで直接ハンダ付けする表面実装モジュールとしても使えます。Arduino Nano BLE Sense
Nordic nRF52480ベースのublox NINA B306モジュール、強力なArm Cortex-M4Fと豊富なセンサーを搭載したミニサイズのモジュールです。DIPコンポーネントとしてマウント、または表面実装モジュールとして直接ハンダ付けもできます。省電力設計になっており、環境解析(気圧、湿度、気温、光)が行えるほか、内蔵マイクや近接/ジェスチャーセンサーを使ったヒューマンインターフェイスにも利用できます。Arduino Nanoファミリーは現在予約受付中です。Arduino Nano EveryとArduino Nano 33 IoTは6月中旬、Arduino Nano 33 BLEとArduino Nano BLE Senseは7月中旬から販売を開始します。
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