Electronics

2019.09.06

Raspberry Pi開発者たちが執筆した『Raspberry Piで学ぶコンピュータアーキテクチャ』は9月17日発売!

Text by editor

本書は、未来のプログラマ、コンピュータ設計者のために書かれた、Raspberry Piを題材にコンピュータの「仕組み」、コンピュータサイエンスの基本を学ぶ書籍です。Raspberry Pi開発者たちが、プロセッサ、メモリ、ストレージ、ネットワーク、オペレーティングシステム、プログラミング、3Dグラフィックス、オーディオ、そして入出力制御などについて、それらの歴史的な背景なども合わせて詳細に解説を行います。また、解説内容の一部は、実際にRaspberry Piで動かしながら学ぶことも可能です。


●書籍概要

Eben Upton、Jeff Duntemann、Ralph Roberts、Tim Mamtora、Ben Everard 著
宮下 健輔、坂下 秀 監訳
株式会社クイープ 訳
2019年09月17日 発売予定
B5変形判/552ページ
ISBN978-4-87311-865-9
定価4,536円

◎全国の有名書店、Amazon.co.jpにて予約受付中です。
◎目次など詳しい情報は、O’Reilly Japan – Raspberry Piで学ぶコンピュータアーキテクチャを参照してください。


2008年にRaspberry Pi財団を設立した当初の目的は、ケンブリッジ大学でコンピュータサイエンスに出願する学生の数が急激に減少しているという問題をどうにかしたい、という単純なものだった。ケンブリッジや他のところでも明るい回復の兆しが見えてきており、出願者の数は今や1990年代後半のドットコムバブルの絶頂期よりも増えている。

私たちが目の当たりにした変化のなかで特に印象的だったのは、1980年代と比べて、新しい世代の若者がハードウェアにはるかに高い関心を示していることだ。画面上でスプライトを動かすルーチンをアセンブリ言語で書くことに以前ほどおもしろみがないことは確かだが、床の上でロボットを動き回らせるのはずっとおもしろい。今では、私が20歳半ばで自慢に思っていたであろう制御/センシングプロジェクトを12歳で構築している。こうした若者の何人かが、私が子供のときに使ったBBC Microキャリアプログラムの末裔の前に座り、そのうちの何人かが優れたマイクロチップの設計者になるだろうと言われるようになり、そのうちの1人か2人がその旅に出るのを本書が助けることを願っている。(——エベン・アプトン「はじめに」より)