2020.05.22
おとでん通信 #3|ほのかに光る姿が可愛い「フラワーボトルLED」
こんにちは、乙女電芸部(おとめでんげいぶ)略して「おとでん」です!
普段とは違う日常がやってきましたが、こんなときこそ家にいる時間を思いっきり楽しみたい! と、おとでんメンバーは考えています。この時間を使って、家の中のちょっと使いにくい部分をカスタマイズしてみたり、彩りがほしい場所に置くオブジェを作ってみたり……。家にいることができる方は、そんなふとした工作に触れてみるのも良いかもしれません。この通信がぜひ、何かのお役に立てたらうれしいです。
それでは「おとでん通信」今月も最後までお楽しみください!
記事目次
・おとでんレシピ:フラワーボトルLED
・おとでんギャラリー:ちょっと未来のドレッサー
・おとでんを支えるツールたち:ボタン電池
・おとでんの日常
おとでんレシピ
今回は大人の方にもおすすめの「フラワーボトルLED」の作り方をご紹介します。電気を消した部屋でほのかに光る姿が可愛いですよ。
材料
①ボタン電池(CR2032)
-主な購入先:100円ショップ、コンビニ
-備考:型番を間違えないように注意。
②電球色LED(3mm砲弾型)
-主な購入先:秋月電子、千石電商などの電子部品店、ホームセンター
-備考:3V(ボルト)で光るものを選んでください。
※LED電球やオーナメント用ではありません。
③ガラス瓶(蓋がコルクになっているもの)
-主な購入先:100円ショップ
④透明のヘアゴム
-主な購入先:100円ショップ
⑤デコレーション材料
-ドライフラワー
-ワックスペーパー(お好みの包装紙などでもOK)
-飾り紐(紐の方が結びやすいですが、リボンなどでもOK。)
-主な購入先:100円ショップ
上の材料すべてが入ったキットを乙女電芸部のキット販売SHOPにて販売中です!
おうちで用意するもの
-セロハンテープ
-キリ、または千枚通し
-土台用木材orダンボール
作り方
できあがり!!
中のドライフラワーやワックスペーパーを変えるだけで違う雰囲気になりますよ。
今回のレシピはドライフラワーでしたが、お花以外のものを入れてアレンジするのも楽しいですね!ぜひ、ご自宅で試してみてください!作った作品はInstagramなどにハッシュタグ「#おとでんレシピ」をつけてアップしてみてくださいね。
おとでんギャラリー
これまでの作品をアーカイブするおとでんギャラリー、今回は2017年にMaker Faire Tokyoでお披露目した「ちょっと未来のドレッサー」をご紹介します!
この作品は伊豆・修善寺のコテージで実施した乙女電芸部の初のメンバー合宿にて企画したものです。その頃、お子さん向けのオリジナルLEDづくり(第1回の記事をご覧ください)が好評でいろいろな場所でワークショップをやらせてもらっていました。そこで新たな挑戦として、次は大人の乙女心をくすぐるものを作ってみよう! と考えたのが、「光るクラゲストラップ」のワークショップと、こちらの「ちょっと未来のドレッサー」でした。
「ちょっと未来のドレッサー」は、毎日同じメイクにならないようにその日のテーマと使うコスメを提案してくれるドレッサーです。鏡が画面(ハーフミラー)になっているいわゆるスマートミラーですが、画面だけではなくコスメ収納とも連動しているのがポイント!
スイッチをONにすると、鏡の中にカーテンが現れます。カーテンが開いたらメイク開始! 鏡の中のアニメーションで今日のメイクテーマを提案してくれて、コスメがのったお皿がまわり、テーマにあったコスメのセットを自動的に手前に出してくれます。
用意したテーマは4つ。「ガーリー」なら花柄パッケージのふんわりかわいい雰囲気のコスメ、「モード」なら少し前衛的なカラーのコスメ、「ラグジュアリー」なら高級感のあるデパコスのアイテム、そして自然で癒やされる香りや色の「ナチュラル」。
鏡の横の照明の色温度と明るさはフェーダーで自由に変えられるので、オフィスやレストランなどの照明に近づけることもできます。
アニメーションや回転するコスメの動きはぜひデモムービーでご覧ください!
「ちょっと未来のドレッサー」のハードウェアは、鏡を中心に照明とスイッチボックス、コスメ回転台の4つで構成されています。鏡はハーフミラー加工されたアクリル板を利用し、板の背後に仕込んだ液晶ディスプレイでアニメーションを表示。鏡の両脇の照明は、右手前のスイッチボックスで電源のON/OFFと色温度、明るさの調整ができます。コスメ回転台はサーボモーターでアカシアのお皿を回転させることで、その日のオススメコスメを手前に出します。
ドレッサーのシステム構成図。Arduinoのピン番号(+側)を書いておくと便利です
ソフトウェアとしては、液晶ディスプレイのアニメーションと、全体の動作の流れはMac上で動くopenFrameworksによって実装されています。照明自体とスイッチボックス、コスメ回転台はArduinoにつながっており、そのArduinoとopenFrameworksが双方向に通信することで、液晶ディスプレイのアニメーションの動きと連携し、全体のドレッサーとしてのインタラクションが実現します。
おとでんを支えるツールたち
おとでんになくてはならないツールを紹介していくこのコーナー、今回取り上げるのは「ボタン電池(コイン電池)」小さくて丸いこの電池は、上記の「フラワーボトルLED」でも使用しており、特にLEDを使う小規模の電子系ものづくりには、なくてはならない存在だったりします……! 身近なものでありながら、実は「読み方」や「捨て方」など、よくよく考えると分からない「落とし穴」の多いボタン電池について、一緒に確認していきましょう!
ボタン電池って何?
直径よりも高さが小さな電池のことを、一般的にボタン・コイン電池といいます。種類として酸化銀電池、アルカリボタン電池、リチウムコイン電池などがあり、それぞれ放電容量などの特性がそれぞれ大きく異なります。また、乾電池の単1、単4などに比べて、種類の名前がやや複雑に見えるのも特徴かもしれません。でも実はこれ、「電池系」「形状」「寸法」の順に記号が並んでいるだけ! 一度覚えてしまうと案外簡単です。
ボタン電池はどう選ぶ?
ボタン電池の中でも、LEDを光らせるのによく使うのは「CR2032(3V)」「白・電球色・青・青緑」などの色のLEDであれば、挟むだけで光らせることができます。このように使用する際には、極性によく注意しましょう。平たい面(文字が書いてある面)がプラス、少し出っ張りがある面がマイナスです。LEDはほとんどの場合足の長い方がプラス、短い方がマイナスです。
また「赤・橙・黄・黄緑」などの場合、電圧が1.8V~2.2V程度と低いので、 3Vのボタン電池に直接つなぐと、LEDが劣化・焼損する可能性があります。その場合は抵抗器をはさむことを推奨します。しっかりLEDのデータシートを見て電圧を確認しましょう。
使い終わったボタン電池は?
使用し終わったボタン電池を捨てる際にも注意が必要です。ボタン電池は電池内部に微量の水銀(有害物質)を含んでいるので、基本的に市区町村のゴミで出すことはできません。お住まいの地域のゴミ回収ルールをよく確認し、任意の回収ボックスに入れて捨てるようにして下さい。ホームセンターや家電量販店で回収してくれる場合もあります(このページでお住いの市町村での回収協力店を検索することができます)。
また、捨てる際にはセロハンテープやビニールフィルムで電池をくるみ、絶縁するようにしましょう。ボタン電池が極性むき出しの状態で重なり合うと一方の電池が導線として働き、電極がショートして発熱、最悪破裂してしまう危険があります…むき出しのまま重ねて大量に保管して、火災がおこった事例もありますので、注意してください。
また、小さいお子さんのいるご家庭などでは、お子さんのボタン電池の誤飲に要注意! ボタン電池はちょうど飴玉サイズなので、とても危険です。
注意点さえ守れば使いやすくてコンパクトなボタン電池、ポイントを抑えて、上手に使いこなしていきたいですね!
おとでんの日常
月に一度、メンバー全員で集まることにしている乙女電芸部なのですが、今回の定例会議はリモートワークで行いました。と言っても、山口在住のメンバーもいるので、今までもリモートワークは基本的にずっと行ってきており、特に苦労はありませんでした。
このおとでん通信の執筆や、作品の発信にあたっては、slackを使って快適に議論をしています。直接会わなくても、十分に盛り上がることができます。
ただ、実際に皆で集まって何かを作る楽しさは格別。そんな日常を心待ちにしながら、離れていてもできるものづくりを続けていきたいと思っています。
リアルなワークショップがなかなか開催できない日々ですが、オンラインワークショップなどの企画を進めております!近々発表いたしますのでお楽しみにしてください!