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2023.07.18

お待たせしました! Maker Faire Bay Areaが10月13日〜15日、20日〜22日(日)の二週にわたって新しい会場(メア・アイランド)へと帰ってくる!

Text by Dale Dougherty
Translated by kanai

この数年間、会う人ごとに、いつMaker Faireは再開するのかと聞かれっぱなしでした。アダム・トリンクラインくんからも、こんなメールをいただきました。

ボクは17歳の高校生です。小さいときからサンマテオのMaker Faireに行っていたのを覚えています。炎を吐くものすごい彫刻や、ドローンバトル、ダークルームの巨大なテスラコイルなどいろんなものを見て大興奮でした。あんなにユニークで驚愕(きょうがく)の経験は、他にありません。2019年のMaker Faireが最後だと聞いたときは、本当に悲しかった(結局、2020年はコロナ禍の襲来ということになってしまいましたが)。

このメールを書いた理由は、ひとつにはみなさんの活動と、新世代のMakerに刺激を与えてくれたことへの感謝を伝えたかったからです。そして、ボクのような何万人もの人たちの人生に決定的なインパクトを与えるこんなイベントを企画して実現してくれたことへの感謝もあります。

そこで聞かせてください。再びベイエリアでMaker Faireが開催されるようにするには、何をしたらいいでしょうか?

その答えを、ぜひともみなさんにお知らせしたい。この秋、場所を変えてMaker Faire Bay Areaを再開させる準備が整いました。

Maker Faire Bay Area 2023を、ウォーターフロント沿いのメア・アイランド(Mare Island)で開催します。バレーホの対岸にある歴史的な海軍造船所の跡地です。10月13日(金)から15日(日)と、10月20日(金)から22日(日)の2つの週末に分けて開かれます。

このMaker Faireは、サンマテオのMaker Faireとは違います。これは、Maker Faireはどうあるべきかを再確認する新たなスタートなのです。以前に聞いたMaker Faireの感想は、規模も行き交う人や物の数も「圧倒的」だというものでした。メア・アイランドでは、敷地は狭いながらも、魅力的で活力に満ち、見てもやっても楽しいものであふれかえるイベントを目指しています。会場の定員が1万人なので、混雑が少なく、家族連れでも余裕をもって楽しめるようになるはずです。金曜日から日曜日の週末2回に分けての開催となり、それぞれ異なるメイカーが出展します。

Maker Faire Bay Areaの再開は、私たちにとって仕切り直しであり、Maker Faireの精神を受け継ぐ新しいイベントを創造するチャンスでもあります。しかしMaker Faireの理念は変わりません。メイカーによる驚きのプロジェクトを発表し合うこと、そしてMakerになりたい人たちの背中を押すことです。

この新Maker Faire Bay Areaを成功させるためには、メイカーコミュニティーの支援が必要です。私たちはメイカーを募集しています。アーティスト、ロボティクス研究家、コスプレイヤー、ハッカー、ティンカラー、クラフター、職人、建築家、モデラー、ミュージシャンなどなど。Maker Faireが長年にわたり独創性を保ち、多大な支持を受けてきたのは、そうしたみなさんの創作活動や驚きのプロジェクトがあってのことです。

Maker Faire Bay Areaの詳細はこちらのリンクを見てください。出展希望の方はCall for Makersで出展プロジェクトについて教えてください。募集分野は次のとおりです。

  • プロジェクト展示
  • ワークショップ
  • メイカーの作った物品販売
  • インタラクティブなアート・インスタレーション
  • 音楽ライブ
  • ゲーム

2019年からメイカーたちはどんなプロジェクトを手がけてきたのか、知りたくて仕方がありません。今年のイベントに関するアイデアをお持ちの方は、ぜひ聞かせてください。今回のMaker Faireは2回に分けて開催されるため、作者が立ち会わなくても2週間展示したままにできるスタンドアローン型の作品も募集します。

Maker Faire Bay Areaの見学希望のみなさんは、こちらでチケット情報をご確認ください。

再びベイエリアでメイカーコミュニティーが集結する日を、私たちは心待ちにしています。もちろん、Maker Faireを知らない人たちにも、ぜひこの世界を知ってほしいと願っています。どうかみなさん、口コミを広げて、makerfaire.comを紹介してください。

10月、メア・アイランドのMaker Faire Bay Areaでお待ちしています。あらゆるジャンルのMakerがベイエリアに再集結する祭の再開です!

Maker Faire Tokyo運営チームから:私たちもMaker Faire Bay Areaの再開をとてもうれしく思っています! ただ、開催期間の前半(10月13日(金)〜15日(日))は、Maker Faire Tokyo 2023の日程(10月14日(土)〜15日(日))と重なってしまいました。いろいろな面での難しさはあることは承知していますが、ぜひ新しいMaker Faire Bay Areaへ10月20日(金)から22日(日)にご参加いただけますよう、ご検討ください。


Dale Dougherty(デール・ドハティ)

Dale Doughertyは、メイカームーブメントの提唱者。2005年に『Make:』誌創刊し、このとき初めて、手を動かす作業や遊びを愛する人々を「メイカー(Maker)」と呼んだ。2006年、サンフランシスコのベイエリアでMaker Faireを開催。その後このイベントは世界40カ国の200箇所に広がり、年間で150万人以上の参加者を数えるまでになった。現在は『Make:』の発行とMaker Faireの運営を行うMake: Communityの代表。2011年、Doughertyはホワイトハウスに招かれ、「他国に勝る革新性、教育、建築で社会に並外れた貢献」をしたアメリカ人に贈られる「チャンピオン・オブ・チャレンジ」賞を授与された。2014年に開催されたWhite House Maker Faireでは、オバマ大統領から、教育とビジネスの分野に目覚ましい貢献を果たしたアメリカ人イノベーターと紹介された。Doughertyは、メイカームーブメントには子どもたちの学習体験を変革する力があると信じ、遊びと機械いじりを通じたイノベーション実習を教育に導入すべきと考えている。著書には『私たちはみなメイカーだ ― メイカーが変革する教育、仕事、社会、そして自分自身』(Adriane Conrad 共著、金井 哲夫 訳、オライリー・ジャパン)などがある。また、Peter Hirshberg、Marcia Kadanoffと共同で『Maker City: A Practical Guide for Reinventing American Cities』も著している。

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