2015.02.10
ハンダ付けの名人芸:驚きの手作り時計
電子部品がたくさん並んだ上の写真は、実際に動く時計だ。Gislain Benoitが製作した傑作。物心ついたときからずっと電子工作をしてきたという人物だ。説明によると、この時計は単に時刻を表示しているだけでなく、腕時計に使われているマイクロチップを顕微鏡で覗いたときと同じ形に部品が並べられているのだという。
これだけのものを、プリント基板やブレッドボード上に「昔ながらの方法」で作っただけでも驚くだろうに、なんとGislainはハンダ付けを駆使して三次元構造に仕上げた。どれだけの部品が使われているかと言えば、1916個。重さは6.3キロもある。
この時計はACアダプターを使って12ボルトで駆動する。クロックのタイミングはアメリカの標準周波数である60サイクルを利用して取っているという巧妙さだ。言い換えれば、コンセントから流れてくる電気のパルスがそのまま1秒をカウントするということだ。逆に、これを使えば、我が家にどれだけ安定した電気が流れてきているかを確認することもできるわけだ。不安定な電源を利用したこの時計には、ボタンなども見あたらない。磁石を使ってエンクロージャー中に仕込まれた電磁スイッチでコントールする仕組みになっているのだ。
下の写真を見てほしい。Gislainはこの作品にハンダでサインを入れている。
[原文]