2013.03.26
Androidスマートフォンを測定器に変えるアプリたち
デジタルマルチメーターやオシロスコープと連携するリッチなユーザーインタフェイスとしてスマートフォンを活用する動きが広がっている。上の写真はSanwaのマルチメーターPC20からデータを取得してグラフ化する専用アプリのスナップショット。接続にUSBアダプタKB-USB20が必要となるが、ハードウェアへの投資は1万円台で収まる。測定値をプロットするだけでなく、値を監視してアラートを表示したり、メールで通知することもできる。現在はベータテスト中で無償だ。
アジレントのMobile Meterもマルチメーター(U1200シリーズ)をリモート操作するための専用アプリ。こちらはBluetoothで、最大3台まで同時に接続できる。グラフを描く機能はないようだが(Mobile Loggerという別アプリでは可能なようである)、スピーチエンジンを使った「読み上げ」や、twitterへの投稿など、これもまたスマートフォンの機能を生かしている。
次の画面写真はテクトロニクスのOscillo Connect。こちらはLANに接続されているテクトロ製オシロをAndroid端末から操作し、波形を確認するためのアプリだ。Webインタフェイスでオシロをリモート操作することはすでに一般的かもしれないが、専用アプリによりスマートフォンの操作性と機動性がより発揮されそうだ。
三和電気計器PC20用アプリ
Mobile Meter
Oscillo Connect
なお、Seeed Studioは、AndroidスマートフォンにBuetoothで接続して使うマルチメーターユニットを開発中。Arduino互換のライブラリとともにオープンソースハードウエアとして提供される見込み。