Electronics

2015.08.06

低価格WiFiモジュールESP8266が日本でも広まりそうです

Text by Takumi Funada

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世界各地で盛んに”ESP8266″を使った作例が発表されている。その理由はやはり安さだろう。数百円で買えるWiFi+マイコンモジュールに出会ったおかげで、改めてネットにつながるモノを作ってみたくなった人は少なくないはず。

ESP8266チップをモジュール化した製品のひとつがEspressif Systemsの”ESP-WROOM-02″で、これは技適マーク付きだ。日本でも安心して使うことができる。すでにマイクロテクニカスイッチサイエンスCerevoなどから購入可能。価格は800円前後と安い。

ESP8266をArduinoなどのマイコンと組み合わせてシリアル通信をWiFi化し、ネットワークにつながるデバイスを比較的安く簡単に作ることができる。さらに、ESP8266は32bitマイコンを搭載しているので、それにプログラムを書き込むことで、単体で動作させられる。プログラム開発にはArduino IDEを使用することもでき、既存の環境と併用しやすい。日本でもこのあたりの情報は着実に増えている。Qiitaで公開されているレポートをいくつかリンクしておこう。

技適済み格安高性能Wi-FiモジュールESP8266をArduinoIDEを使ってIoT開発する為の環境準備を10分でやる方法
ESP-WROOM-02のArduino環境でI2C制御

ESP-WROOM-02の端子は1.5mmピッチなのでハンダづけはちょっと大変。試作時には変換基板に載っているものを使う方が安心だ。そうした製品も増えてくるだろう。すでにスイッチサイエンスはピッチ変換済みモジュールの販売を始めている。