短いけど、すごく興味深い記事。ストップモーションによるアニメーション映画『コラライン』(Coraline)に使われた、ラピッドプロトタイピング技術に関する内容だ。
Objet社のRP Polyjet技術は、カートリッジに収めたフォトポリマーレジンを噴霧して、非常に薄い16ミクロンの層を作るというもの。これは平均的な人の髪の毛の太さの1/4に相当する。レジンは液体の状態で噴霧され、紫外線を照射して層ごとに瞬間的に固められてゆく。このプロセスは比較的高速だが、込み入ったモデルになると時間がかかり過ぎることになる。そのため、モデルが複雑になりすぎないよう、ちょうどいい細かさのモデルを作っていくことにした。ショットごとに、必要な細かさを変えたのだ。Laikaには、さまざまな表情を作るために、一度に小さな顔の半分を70個ほど製作する必要があった。この部品は”キット”と呼ばれる。キットは、もう片面を高速な反転プリントで作った。製作中は、アーティストたちが手作業でモデルのディテールを必要に応じて仕上げていく。こうすることで、要求された時間で製作を進めていった。コララインの人形は、セットを小さくしてスペースを節約できるよう、10インチ以下の大きさでデザインされていたが、それに伴い、あらゆるものを小さく作らなければならなくなった。Laikaの手は非常に小さく、中の骨組みと同じ大きさだった。
One Step at a Time for the Puppet of a Thousand Faces(英語)
[Makeの読者、Kurt Roedegerより。ありがとうKurt!]
– Gareth Branwyn
訳者から:アメリカでは2月から公開になってるけど、Coraline の日本公開は、現時点では未定だそうです。監督は『ナイトメアー・ビフォー・クリスマス』のヘンリー・セリック。立体映像だってさ。
[原文]