Electronics

2012.03.15

How-To:ボックスカメラを作って撮影しよう

Text by kanai


私の旧友でサンフランシスコの写真マニア、Billy Baqueは、世界中の街角の写真屋が使っている、カメラと暗室が一体になったローテクな写真機の自作に凝っている。キューバのポラロイドとも呼ばれるこの写真機は、木製の箱の片側には腕を入れるための光を遮断する「スリーブ」が付いていて、反対側にレンズが付いているというのが一般的なスタイルだ。Billyは使い方を教えてくれた。

印画紙を使って、そこにネガ画像を焼き付けて、現像して、定着するまでをすべて箱の中でやる。その写真をカメラの前のスタンドに貼り付けて、そのネガ画像を撮影する(これでポジになる)。現像して定着して、自家製三脚に備え付けたコーヒー缶の中の水で印画紙を洗う。


Billyは私にLukas BirkのAfghan Box Camera Projectのことを教えてくれた。急速に失われつつある、カブールの街灯写真家たちの伝統と技術と技の民俗学的な資料作りのプロジェクトだ。「キューバのポラロイド」のアフガニスタン版は「kamra-e-faoree」と呼ばれている。Birk氏は、この伝統的な写真機の構造と使い方について長大な記録を残している。現在彼は、詳細な作り方のガイドと、カブールの街灯で写真家を続けているQalam Nabiの生涯を克明に記録した現地のビデオも準備している。[ありがとう、Billy!]
– Sean Ragan
原文