2013.03.05
3Dプリントで作ったキヤノンのフラッシュディフューザー
写真のインターンがやっていた、フラッシュに紙をかぶせてテープでとめて光を散乱させる技を見た私は、キヤノンスピードライト580EX II用のディフューザーを作った。インターンが作った紙のディフューザーは、野外ラボの過酷な環境でのプロジェクト撮影で何日ももたなかった。彼がその紙を何度もリサイクル箱に捨てるのを見て、耐久性のあるディフューザーを作ってやろうと決めたのだ。性能のいいディフューザーの形について彼と話し合った後、私はAutodesk Inventorでそれをデザインして、Ultimakerで透明なPLA(生分解性のトウモロコシを原料とするプラスティック)を使って3Dプリントした。
最初に直方体のバージョンを作って装着感を確かめた。それはラッキーにもフラッシュにしっかりとはまってくれた。きっちりフィットすることを確かめた後、表面積が大きく光の拡散効果も大きい三角形バージョンを作った。
これらのディフューザーは、Curaを使い、Jorisモードでプリントした。外側を滑らかならせん状にプリントするというオプションだ。継ぎ目がなく全体が一体になるので、大変に頑丈になる。
モデリングのとき、もっとも苦労したのは、フラッシュが単純な直方体ではない(複雑な曲面で構成されている)ため、正確に形状を計測できなかった点だ。そのため、ディフューザーを正確にきっちりとはめ込むようにはできなかった。そこで、最大幅、最大長、最大高を測り、前面に少しカーブを付け、上下に動かせるように両脇に溝を付けて対処した。
毎日、1カ月以上使っているが、まだしっかりとホールド感を保っていて、よく働いてくれている。オンライン版でも雑誌でも、これを使って撮影した写真が使われている。ファイルとプリント時の注意点はThingiverseのここからダウンロードできる。
– Eric Chu
[原文]