Electronics

2014.03.10

OpenKnit:オープンソースのニット編み機

Text by kanai

OpenKnit-01

編み棒で繰り出された毛糸があらかじめ決められたデザインの形に変化していく手編みの手法は、いろいろな意味で3Dプリントの基本になっているように見える。アーティストでデザイナーのGerard Rubioが、Mar CanetやVarvara Guljajevaを作ったKniticの力を借りて、Arduinoベースのオープンソース自動編み機、OpenKnitを開発したというのは、自然な流れだろう。

 

OpenKnitはオープンソースで低コスト(550ユーロ以下)のデジタル・ファブリケーションツールです。デジタルファイルから、自分だけのオリジナルな服を作ることができます。毛糸という生の素材からセーターなどの最終的な製品ができるまでの時間は、約1時間です。デザインも製造もデジタルで、できたものを着るまで、すべてひとつの場所でできるため、創造性と責任に関する決断ができる人にはとても便利です。

このマシンの詳しい説明はSergi Rubio and Estel Romanのビデオで見られる。

もちろん、このような機械は前からあった。しかし、こんなに安くて、誰にでも使えるものではなかった。ニット編みまたは3Dプリントの愛好家なら、OpenKnitを使ってデジタルファブリケーションやニット製品のショップが開けるかもよ。

OpenKnitは現在進行中のプロジェクトです。コミュニティとの交流によって有機的に発展することを期待しています。あらゆる可能性が実現するまで、長くて楽しい道のりになると思います。いくつものアイデアがありますが、うれしいことに、まだ気がついてないアイデアもあります。

– Andrew Salomone

原文