2013.04.09
Tinkercadに替わる無料の3Dツール
Tinkercadの開発者が、その人気のクラウドベースのCADツールの開発を中止すると発表した。MAKE でもTinkercadのファンは多く、これまでにこのブログやUltimate Guide to 3D Printingで紹介したり称賛したりしてきた。だから、これは悲しい知らせだった。TinkercadはAirstoneという新しいソフトに置き換えられるそうだが、ターゲットは完全にプロのユーザーになる。Airstoneに関する詳細はこちらをどうぞ。
無料版のTinkercadは4月の末まで使うことができる。有料ユーザーは2013年末までアクセスできるという(そのタイムラインはTinkercadブログで詳しく説明されている)。
というわけで、Tinkercadの替わりとなる、ビギナーにもやさしい無料のツールを紹介しよう。
3DTin
シンプルな形状エディターとしてスタートしたブラウザーツールだ。いろいろな形状をコピーして組み合わせることでモデリングする。今はかなり安定して、さまざまなモデリング機能を備えている。これがTinkercadの後を継いで、主力の学習用3Dモデリングツールになる日が楽しみだ。
SketchUp
もともとGoogleで開発され、今はTrimbleが所有するソフト。家や未来的な作業台など、四角いものを作るのに向いている。複雑な曲線や球形のモデリングには弱いが、全般的に優秀なツールで、試してみる価値がある。大きなコミュニティを有していることも特徴で、3Dプリント、DXF、2Dカッティングなどに出力できるSTLファイルへ直接書き出すなど、便利なプラグインも多い。
ここでダウンロードできる。入門者向けのチュートリアルはこちら。
Autodesk 123D
Tinkercadに対するAutodeskの答だ。123Dは柔軟で、MacとPCに対応していて、ブラウザでもダウンロードしてでも使える。ダウンロード版のアプリはクラッシュしやすいという評判もあるが、シンプルでありながら驚くほど多機能なCADツールだ。
ブラウザ版はこちら。オフラインで使えるダウンロード版はこちらから。
Autodesk Inventor Fusion
Autodesk軍団に新たに加わったFusionは、人気の(しかし高価な)Autodesk Inventorのクローンだ。Fusionは非常に多機能なので、3Dモデリングは初めてという初心者には取っつきにくい。しかし、Tinkercadを使っていた人なら、アップグレードという感じだろう。試す価値がある。
私が知る限り、今はOSX版のみ。ここでダウンロードできる。
FreeCAD
Mac、Linux、PCに対応したオープンソースのCADソフトだ。工業デザインやエンジニアリング向け。Fusionと同様に多機能で、これまで紹介してきたソフトに比べて学習曲線は急勾配だ。シンプルなツールからのアップグレードを望んでいる人は、試してみてほしい。
ここからダウンロードできる。
OpenSCAD
「プログラマー向けのCAD」と謳われている。OpenSCADはテキストを3Dパーツに変換できる。3Dモデリングもコーディングもやったことのない人には難しいかもしれない。しかし、基本的に3Dコンパイラーのものでパーツを作りたい人には素晴らしいソフトだ。モデルと、あらゆるプロセスを完全にコントロールできる。
ここからダウンロードできる。
ほかにもあったかな? Tinkercadユーザーのみなさん、次に何を使おうと思っていますか? コメントで教えてください。
– Eric Weinhoffer
[原文]