Science

2013.04.30

DIYバイオプリンター

Text by kanai

DIY_BioPrinter

ハーバード大卒で計算生物学者でサニーベイルのハッカースペース BioCuriousのメンバー、Dr. Patrik D’haeseleerによる面白いInstructableだ。

「バイオプリント」は、基本的には3Dプリントなのだが、材料に生きた細胞を使う。生きた組織や移植用の臓器を3Dプリントするという驚くような話が、このごろ大変に話題になっている。もちろん、誇大広告もかなり含まれているが、芯のところでは、面白い研究がたくさん行われている。

バイオプリントの初期の研究では、インクジェットプリンターのカートリッジをハックして使うというのが基本になっているようだ。今でも世界中の研究者が、市販のプリンターの部品を改造して使っている。PatrikのInstructableは、独自の装置を開発しようとしている人たちにとって、大いに役立つものに違いない。

I<3Biocurious

ただし、これにはZ軸がない。つまり、二次元のプリントしかできないということだ。たとえば上の写真は、緑色の蛍光タンパク質を発現させた遺伝子を持つ大腸菌て、シャーレの寒天の上にプリントしている。それでも十分に面白い。他の液体(生体でもなんでも)を使って別の物の上にプリントすることもできるだろう。

DIY BioPrinter | Instructables

– Sean Michael Ragan

原文