2013.10.15
新Arduino TreをBeagleBoardファウンデーションのJason Kridnerが語る
新しいArduino Treボード。ボードの手前側の縁に並んでいるのは、USB(左)、HDMI(中央)、オーディオ入出力(右)だ。反対側には、5V電源ジャック(左)、micro USB(左中央)、Ethernet(右中央)、USB(右)だ。ボードの真ん中にはARMプロセッサー用のGPIOヘッダーがある。AVRプロセッサー用には、Arduinoフォームファクターのヘッダーがある。右側中央のヘッダーは、XBee無線ボード用。
新しいArduino Treの情報で世間は大騒ぎになっているが、私はBeagleBoardファウンデーションのJason Kridnerに会って話を聞くことができた。
Galileoについては多く報道されていますが、Treの情報は少ないようです。Arduino Treについて、話してもらえますか?
Arduino TreはArduino互換ボードではなく、Arduinoです。ArduinoのIDEを搭載したことで、使い勝手を次のレベルに引き上げました。ここが大きな違いです。性能を除けば、Galileoプラットフォームよりもずっと進んだ点です。
BeagleBoneをふたつに割って、間にArduinoを入れたみたいに見えますが。
シンプルさを追求しています。ただBeagleBoneを足しただけではありません。便利な機能はデバイスツリーに依存せず、ピンで供給できるようにしてあります。マイクロコントローラーはAVRに割り当てられ、そこでは大量のコード参照を行います。高い性能とLinuxの接続性が必要なときのために、設定済みのピンを用意してあります。これならすぐに使えます。
中央にあるのはXBeeソケット? XBeeが接続されるのはLinux側? それともArduino側?
そのとおり! 接続はLinux側です。
Linux側とArduino側はどのように機能するのですか? Yúnのような形でインテグレートされている?
とてもよく似ています。Bridge APIが完全に再利用可能になります。あなたが使いやすい形で使えます。Linuxに慣れている人ならLinux側から、Arduinoに慣れている人なら、AVRをシステムのマスターにできます。
それなら……、Yúnには新しいArduino Bridgeライブラリが付属していましたが、Treも?
そうです。
TIとBeagleBoardファウンデーションはTreの開発にどのように関わったのですか?
TIはずっとGeraldと私に時間を与えてくれています。この基金は、Linuxとその他のオープンハードウェア上のオープンソースの発展の支援に注力しています。基金は、この契約に関して使用料は求めず、積極的な活動はしていませんが、このプラットフォームと他のBeagleBoard.orgプラットフォームのソースの発展に関与していくことになります。基金のメンバーであるCircuitCoは、TREや他のオープンプラットフォームのデザインと製造でリーダー的な役割を果たしてくれました。
– Alasdair Allan
[原文]