創造性、直感、想像力、そして夢を増長してくれる瞑想は、Makerとしての私の心の琴線に触れる。これ以上、作ることに相性のいいものはないだろう。私は過去に挑戦したのだが、うまくいできなかった。しかし、NeuroSkyのMindwaveヘッドセットが100ドルまで価格が落ちてきたのを見て、もう一度挑戦したい気持ちになった。今回はフィードバック付きだ。このヘッドセットは、脳の電気信号を検知して、緊張と瞑想という2つの状態を測ることができる。しかし、アプリにチャートとグラフは緊張状態をよく表してくれるが、瞑想中は、チャートやグラフを見てしまうと気が散っていけない。そこで、もっと穏やかな視覚的出力装置を作ることにした。自分の瞑想状態の深さを表示することで、瞑想を助けてくれるようなものだ。
このBrainwave-Controlled Zen Garden(脳波コントロール式禅庭)は、砂に筋を描いて心を落ち着かせる箱庭と似た仕組みになっている。ただし、私の禅庭のパターンは、実際の脳波によって描かれる。緊張していたり心配事があったりすると、“箒” が細かくランダムに動いて、乱れたパターンになってしまう。
反対に、心が落ち着いてリラックスしているときは、箒の動きはゆっくりになり、きれいな螺旋が描かれる。下の写真は、これを作って1週間で、これがもっとも穏やかに描かれたパターンだ。
カメラの操作に集中してパターンが乱れないように、瞑想をして、すぐにスイッチを切ってから撮影した。
スイッチを入れると禅庭は一定の速度で回転を始める。SparkFun BlueSMiRF Silver Bluetooth modemを使って、Arduinoがヘッドセットからの瞑想のスコアを連続的に取得する。スコアが高いほど、箒を動かすサーボの前後の動きが遅くなる。スコアが低かったり、不安定になると、パターンが乱れる。安定した瞑想状態にならないと、きれいな螺旋は描かれない。
このArduinoのコードはGitHubにある。デバッグには時間をかけた。苦労したのは、ヘッドセットからデータを読み出すためのコードに、独自のコードを組み込むときだ。NeuroSkyのエグザンプルコードに、Put your code hereとコメントされた場所があるのだが、“if (bigPacket)” というコメントの中の別の場所にコードを書き込んだほうがうまくいく。
みんなも禅庭を作って、その結果を知らせてほしい。
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– Jeff Highsmith
[原文]