2011年のクリスマス、How-Lun Chenのサンディエゴの家に紙箱が積み上がってる様子を想像してほしい。彼がインターネットで注文したプレゼントの空き箱だ。彼は、それをリサイクルに出すのではなく、何かクリエイティブなことに使おうと決めた。「息子のために、シンプルな兜と盾と剣を作ってやったんです。彼は大喜びで遊んでくれました」と、How-Lun は振り返る。
それから彼はデザインを練り直し、やがて今の形に到達した。ノーズプロテクションもあるし、金属質の塗装も施し、光るLEDの宝石も埋め込まれている。「いろいろなものを組み合わせて、兜をどんどん洗練させていき、こうなりました。息子に初めてこれを見せたとき、私は衝撃を受けました。彼の顔が魔法のように輝いたんです。写真に撮っておきたかったほどです」
親子でいっしょに兜を作ることが、とても楽しい活動になると気づいたHow-Lunが、これをキット販売しようと考えたのは自然の流れだ。彼はパターンとキットを、Crafteeoという名前で販売を開始した。そうして、家に積み上がっていた空き箱が、スタートアップビジネスとして開花したのだ。
Art Edelによる2人の『ガーディアン』キャラクター。
How-Lunは多才な男だ。空き箱を魔法のコスチュームに変えてしまうばかりか、物語も作っている。異なる色とデザインの兜をかぶった、Pathfinder、Crimson Lion、Hammer Fist、Wave Riderといったキャラクターが活躍する。Crafteeoのサイトでは、勇者と海賊と海の想像力溢れる物語がArt Edelによるキャラクターや世界の美しいイラスト付きで読める。
「子どもたちがこれを身につけると、人格が完全に入れ替わります。それまでの自分が消えてなくなり、ヒーローに変身するのです」
Crafteeoではパターンとキットを販売している。これを使えば、兜や盾や剣を自分でも作れる。私はMaker Faire Bay Area 2014で彼に会って話を聞くことができた。上のビデオで、彼のインタビューとソードプレイが見られる。
– Laura Cochrane
訳者から：インタビューの内容は、だいたいこの記事に書かれていることと同じ。コミュニティでお互いに刺激し合って物を作っていくのが最高に楽しいと、うれしそーに語っている。
［原文］
