2014.08.08
Raspberry Pi HATの仕様を公開
Arduinoにはシールドがある。BeagleBoneにはケープがある。Raspberry Piには「HAT」がある。そして今、Raspberry Pi財団は、出荷を開始したばかりの新型Model B+用のアドオンボードの仕様を正式に公開した。HATとは、Hardware Attached on Topの頭字語。エンドユーザーがRaspberry Piを簡単に機能拡張できるようにするためのものだ。
BeagleBoneのケープと同様、公開された仕様にはボードの物理的レイアウトと、生産者の情報と、Linuxがピンを正しく認識してHATを使えるようにするGPIOの設定、デバイスツリーの一部を収めるオンボード I2C EEPROMメモリーに関する情報が書かれている。Raspberry Piのディレクター・オブ・ハードウェア、James Adamsのブログ記事によれば、この仕様は開発業者に強制するものではないが、これに準拠していなものにHATという名称は使えないと警告している。
「将来のアドオンボードの一貫性と互換性を確実なものにして、エンドユーザー、とくに技術的な知識をあまり持たないユーザーの使い勝手をずっとよいものにしたいのです」とJamesは言っている。
完全な仕様はGithubで入手できる。これには、配線図、デザインガイド、Raspberry Piの補助電源回路、EEPROMのデータ構造も含まれる。
– Matt Richardson
[原文]