Electronics

2015.02.13

ギーク御用達555タイマーのスツール

Text by David Scheltema
Translated by kanai

555-timer stool
555タイマーのスツール

555タイマーは、もっとも有名でもっとも人気の高いICのひとつだ。1971年に開発され、書籍、ブログ、ニュースレターなどが毎日のように熱烈なファンに向けて出され、カルトに近い状態になっている。Imgurのユーザー、surfacetensionが555タイマーの形をしたスツールを作ったのもうなづける。

本物の555タイマーは、小さなシェルの中に28ものコンポーネントが詰め込まれている。しかし、このスツールは中が空洞の収納になっている。

Base assembly
ベース部分

2011年にEMSLが作ったバージョンと違って、これには便利な収納スペースがある。彼はKregのポケットホール治具を使い、ネジの頭が外から見えないように仕上げた。そこがスツールの腰を下ろす部分になる。

Ready for primer
これから下地塗り

木工作業が終わると、蓋の部分はサンドペーパーで磨かれ、下地塗料が塗られた。
12mm aluminium leg bracket
12ミリのアルミ製脚のブラケット

脚は12ミリのアルミ板から作られた。レーザーカットした後、成型し、陽極酸化処理がされた。この脚にすべての荷重がかかるため、surfacetensionは、脚にたくさんの穴を開けて本体にしっかりと固定した。

作業工程をもっと詳しく知りたいという方のために、じつは私もそうなんだけど、ここに紹介しよう。

Completed IC structure, ready for paint
組み立て完成。あとは塗装を待つだけ

電子部品に詳しい人なら、かなり細かい部分まできちんとできていることがわかるだろう。1番ピンの方向を示す切り欠きまでちゃんと入っている。
Notched case indicates the location of pin 1 on an integrated circuit
1番ピンの方向を示す切り欠きまでちゃんと付いている

完璧を期するために、surfacetensionはパーツナンバーなどの記号を表面に書き込んだ。
Lettering applied
文字を書き込む

Great finishing touches
素晴らしい仕上がり

電子版の555タイマーを使って電子回路を作ってみたいという方には、Evil Mad Scientist Labsのキットをお勧めする。555タイマーについて詳しく知りたいという方には、Charles Platt の エレクトロニクスシリーズをお勧めする。

原文