2015.04.22
FAAの規制案では不十分というプライバシー保護の訴え
写真:Andrew Bloomfield(Flickr)
ドローンに関する規制案が発表されたわずか1週間後、FAA(米連邦航空局)は訴訟問題に直面した。EPIC(電子プライバシー情報センター)は、ワシントンDCの連邦巡回区控訴裁判所に対して、この規制は不法であると訴えた。プライバシーの保護が盛り込まれていないために不法であり、アメリカの空でドローンを安全に利用するためには十分でないというのだ。
この訴えの中でEPICは、ドローンは「高度な監視技術を搭載でき、個人のプライバシーを侵害する恐れがある」と書いている。さらに、ドローンの情報収集能力が、「無数の個人の公的安全」を脅かす恐れがあるという。
EPICは、FAAの規制案では十分だと訴えているが、アマゾンなどの大企業は、この規制は行き過ぎだと反論している。操縦者の視野から外れて飛行することを禁止するFAAの規制では、配達サービスなどの消費者向けの高度な利用ができなくなってしまうからだ。
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