Electronics

2015.05.29

サムスンがArduinoファミリーに参入

Text by Matt Stultz
Translated by kanai

SamsungARTIK

サムスンと聞いてまず思い浮かぶのが、電話機やテレビだろう。Maker向けのエレクトロニクス製品は思い浮かばない。彼らはInternet of Things Worldにおいて、ARTIKプラットフォームを発表し、サムスンのMakerワールド入りを宣言した。モノのインターネット(IoT)アプリケーションをターゲットにしたArduino互換デバイスだ。

現在は、ARTIKには3種類がある。ARTIK 1、ARTIK 5、ARTIK 10だ。すべてARMマルチコアプロセッサーを採用し、Bluetooth LEを内蔵している。ARTIK 5と10には、Wi-Fi、BT、Zigbee、Threadの各無線接続が搭載される。

パワフルなハードウェアだが使いやすく、Arduinoプラットフォームで蓄積されている既存の知識が応用できる。サムスンは、これでIoTプラットフォームの開発をうんと楽にしようと考えている。

「私たちの狙いは、オープンなプラットフォームを提供することで、私たちの顧客、開発者、ユーザーによるIoTの開発を加速させることにあります」と語るのはサムスン電子エコシステム副社長のCurtis Sasakiだ。「Arduinoの認定プログラムの一員となることで、Arduino IDEを使い慣れた無数の開発者たちのエネルギーを、革新的な製品の開発に注いでもらえると考えています」

今月末までにサインアップすれば、アルファプログラムに参加できる。

原文