AAduinoは、Arduino互換のマイクロコントローラーボードだ。スウェーデンの埋め込みシステムエンジニア、Johan Kanfloが開発した。サイズはなんとAAバッテリー(単三電池)1本と同じ。AArduinoは、標準の単三電池三本入り電池ホルダーにきっちり収まるように作られている。その結果は「非常に小さいけどそこそこパワフルで、無線ノードを備えているので、使い道の可能性は無限です」とJohanは開発の動機を話している。
「私は、Nathan ChantrellのTiny328を、スイスアーミーナイフISMノードなどでよく使っています。今回私は、もっとスリムなISMノードが欲しくなりました。ブレッドボード上にセットアップしたTiny328では実用性がないからです。3DプリンターでTiny328用のケースを作ることもできましたが、自由に使える3Dプリンターがなく、まだその楽しいMakerの世界に足を踏み入れる時間はないと思ったのです。そこで、単三電池2本とこの“radioduino”が入る(そしてフォームファクターがちょうどいい)市販のプロジェクトボックスを探すことにしました。その結果、残念なことに、そして驚くべきことに、短かったのです。私はいくつかの標準的な単三電池用ホルダーをeBayで買いました。そして3本入りの電池ホルダーを見たときに思いつきました。無線ノードを縮める必要がありましたが、そうしてAArduinoが生まれました」
AAduinoはArduinoとソフトウェア互換で、ATMega328pマイクロコントローラーを使用し、RFM69C無線トランシーバー、DS18B20温度センサー2つ、インジケーターLEDを装備している。Johanは、Keystoneバッテリースプリングクリップをプリント基板に取り付けて、電池ホルダーに収まるようにして、同時に電源もそこから供給されるようにした。RFM69Cは単三電池よりもやや幅が広かったので、基板の端を削り落としてサイズを合わせた。
AAduino は最初の ‘Duino というわけではない。もっと小さなバージョンはたくさんあるが、市販のプロジェクトボックスに収まって、完全に機能して、無線で、電源も確保されているところがこれの優れた点だ。
自作に必要なファイル、材料リスト(BOM)、コードは、すべてAAdunioのGitHubページで公開されている。Johanは彼のブログにも書いている。そちらはもっと内容が詳しい。
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