2017.01.27
子どもにコーディングを教えるロボット3つ
私たちが形作ろうとしている世界では、ますますプログラミングのスキルが重要になってきている。ただ幸いなことに、その学習はどんどん簡単になっている。Scratchのようなブロックベースの言語は、ソフトウェア開発の入門には最適だ。高校卒業までに習得すべきと私が考えている言語、Pythonは、使いたいと思うほとんどすべてのプラットフォームに共通で使用できる。Arduinoがソフトウェアの楽しさを、そして物理世界と関われるソフトウェアの開発はなお楽しいと教えてくれた。そうなると、次はロボットだ。
レゴのMindstormsは、長い間、教育用ロボットの代名詞だったが、今では数多くのロボットが登場している。必ずしも組み立て式ではないが、安い価格でいろいろな機能を提供してくれる。私は、そんなロボットのうち3種類を手に入れて、プログラミングのインターフェイスを試し、動かしてみる機会を得た。
Ozobot Evo(59ドル〜)は、ほとんどがピンポン玉サイズのパッケージに収められている。Evoにはプログラムできる6つのLEDと、近接センサー、そして底には線のトレースや色の識別を行うセンサーが搭載されている。面白いのは、迷路を描いて遊ぶためのカラーマーカーが付属しているところだ。
OzoBlocklyのプログラミングインターフェイスは、その迷路にEvoがどのように対応するかを決めることができる。また、もっと高度な行動をするようにもできる。ブロック式のプログラミング言語は初心者には向いているが、将来はもっと高度なプログラムができるようにしてほしい。
Anki Cozmo(179.99ドル)は鳴り物入りで登場した。Cozmoは、山ほどの個性を持つ小型ロボットだ。なんとなくディズニーのウォーリーを連想させる。液晶画面に顔の表情が映し出され、感情移入しやすい(内蔵カメラで顔認証も行える。ユーザーの顔を認識して話しかけてくるのだ)。Cozmoには、周囲の世界を感知するためのセンサーと、それに対応するためのフォークリフトのようなアームも搭載されている。CozmoのAPIはPythonベースの幅白いものだ。まだベータ版だが、かなり自由にコントロールが効くはずだ。Pythonのほうが高度な言語ではあるが、初心者がとっつきやすく、ここから学習することで得られる利益は大きい。
私のお気に入りは、もっともシンプルなこのMime Mirobot(60ユーロ、約75ドル)だ。レーザーカットされたフラットパックのキットは、工具がなくても組み立てることができる。この基本の機能はドローボットだ。そのアクチュエーターにペンをセットしてコマンドを送ると、絵を描く。だが本当の実力は、そのプログラミング可能な言語のオプションの豊富さにある。Scratchなどのブロック式言語も選択できるし、腕が上がれば、PythonやJavaScriptのような本格的な言語も使える。最初のプログラムの体験がLOGOだという私の世代の人たちは、これが現実のTurtleだと気がつくだろう。とてもよく動いてくれる。Pythonのインターフェイスを開いて数分後に、私はフラクタルを描かせることに成功した。
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