William Osmanがまた可笑しなプロジェクトで帰ってきた。今回は「馬の鼻先にニンジンをぶら下げる」という諺を実現したものだ。ただし、実際にはニンジンではなくソーセージだ。よくわかってない人のために説明しよう。昔、頭のいい少年がいて、重い荷馬車をなかなか引かない強情なロバの鼻先に、棒でニンジンをぶら下げた。ロバはニンジンが欲しくて前に一歩進むが、ニンジンもそれにつれて前に進む(棒を持つ少年も荷馬車に乗っているからだ)。そうしてロバは歩き続けるという話。
Williamは、そんなことがあり得るのか、ブルドッグで試してみることにした。しかし単純な棒でなく、そこに現代の技術も採り入れたのだ。このシステムは、見た目よりちょっと複雑にできている。ぶら下げられたソーセージは、犬が動いても向きを変えても、同じ角度を保つようになっているのだ。
Williamは、工学的には見事な装置を作った。システムは予想通りに機能した。しかし、犬の行動までは予測できなかった。実験台となったバークレーくんは、しばらくソーセージを見上げてじっと立っているだけだった。もう少し前にぶら下がるように調整すると、少しの間、「犬の鼻先にソーセージをぶら下げる」効果が見られるようになった。
ところがバークレーくんは、ソーセージには届かないことに気がついてしまったのだ。バークレーくんはロバほど根気がなかったのか、それとも頭がよかっただけなのか。
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