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2017.08.18

Maker Faire Tokyo 2017レポート:ソニーのtoioは自分で手を動かして遊ぶ新しい「トイ・プラットフォーム」

Text by Yusuke Imamura

toioのコンセプトムービー

この6月にソニーから発表されたばかりの「toio」は「トイ・プラットフォーム」をうたう。数センチ角のコアキューブは「toioリング」と呼ばれるコントローラーの操作やプログラムに従って小気味よく走り回る。1回の充電で2時間ほど稼働する仕様だという。

コアキューブの上面にある突起にはレゴブロックを装着できる。コアキューブをレゴでデコレーションし、自分だけのコアキューブを作って遊べるようになっている。

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toio本体のセットにはプラットフォーム、コントローラ、コアキューブが含まれる

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コアキューブの突起はレゴがはまるように作られている。一辺の長さはレゴの4ブロック分

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コアキューブの裏面。2つのホイールと電源スイッチのほか、上面をつつくと押されるスイッチや光学センサが配されている

toioリングは手に持って扱う。ボタンと4方向にスライドさせるジョグでtoioを操作する。リングは加速度センサーを内蔵しており、振って使うこともできる。

toio_playing
「toio collection」の「クラフトファイター」をプレイ中。デコレーションしたコアキューブどうしで相撲を取る

toio本体のセットにはコンソール、toioリングが2つ、コアキューブが2つ含まれており市場推定価格は20,000円。ゲーム機に対するゲームソフトにあたる「toio collection」(5,000円)や「工作生物ゲズンロイド」(4,000円)は別売りとなっている。

「toio collection」はtoioを使った5種類のゲームが楽しめる。「工作生物ゲズンロイド」は「ピタゴラスイッチ」などで知られるクリエイター集団「ユーフラテス」が制作しており、コアキューブに簡単な紙工作を取り付けて生物のような動きをさせることができる。


「toio collection」の紹介ムービー


「工作生物ゲズンロイド」の紹介ムービー

このほかMaker Faire Tokyoの会場では、Android端末からコアキューブの情報を読み取ったり、コアキューブへ命令を発行したりするデモなど、Maker Faire Tokyoならではの活用も提案されていた。

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Bluetooth Low Energyを使い、Android端末からコアキューブと通信するデモ

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