2015.01.16
Circular Knitic:オープンハードウェアの編み機
写真提供:Mar Canet
ニット編みの愛好者には、ニット製品が欲しいからだけでなく、その静かな繰り返しの作業にカタルシスを覚えるから行うのだという人が多い。そうではない愛好者もいる。その繰り返しの作業を自動化するための自動編み機の設計に喜びを感じている人たちだ。Varvara Guljajeva と Mar Canetのアーティストコンビは、そのCircular Kniticと呼ばれるオープンハードウェアの環状に編み上げる最新型の編み機を見れば、後者にぴったり当てはまることがわかる。
輪編みの機械自体は昔からあった。第一次世界大戦では、手回し式の輪編み機は、アメリカの戦争遂行に大きな役割を果たした。兵士を塹壕足炎から守るためのソックス作りに欠かせなかったのだ。ニット製品の製造業界では、すでに自動化された編み機が存在するが、Varvara GuljajevaとMar Canetのマシンは、完全なるオープンソースであり、誰もがそのマシンを作れるというところに価値がある。
Circular Kniticはオープンハードウェアプロジェクトです。3Dプリンター、レーザーカッター、Makerbeam、ArduinoといったデジタルマニュファクチャリングやMakerツールを利用して、複製可能な自動編み機を作りました。
Circular Kniticは、スペイン、サラゴサのEtopia Center for Art & Technologyで開催されるDOERS, curated by Arduino co-founder David Cuartielles というプログラムのために作られた。そこでは5台のマシンが7月31日までかけて長いスカーフを編む予定だ。
自分のうちの地下室やメイカースペースをDIYニット工場にしたいと思う人は、Circular Knitic designsのサイトを訪ねて、解説ビデオを見てほしい。
[原文]