Crafts

2018.06.22

[MAKE: PROJECTS]NFCタグとLEDで作った光るネイル。クレジットカードのチップも埋め込んでみた

Text by Tanya Fish
Translated by kanai

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この数十年間で、ネイルアートはかなり進化した。100年前にセルロースを使ったポリッシュが生まれ、薄いプラスティックのつけ爪が現れ、アクリルで彫刻されたネイルがいたるところで売られるようになった。そろそろテクノに走ってもいいんじゃないかな。

Baybe Doll(またの名をEmily Mitchell)は、セキュリティカンファレンスに出かけるために、ネイリストに可読データを収めた小さなデバイスをアクリルのネイルに埋め込ませた。しかし、この技術はまだ一般化されていなくて、その当時は大きくて分厚かった。

それを解決してくれるのが、NFC(近距離無線通信)タグだ。とても小さくて、近くの電磁場から電力を得ることができる。だから電池がいらない。私が最初に爪に載せてみたNFCタグは、NXP Mifare Ultralight C NTAG213だった。卸売り業者から購入した(レジで動作を解除してもらわないと、店を出るときにビービー鳴るやつだ)。今使っているものに比べると、かなり大きかった。

私はインターネットで小さなNFCタグとLEDを探した。そしていろいろ試した結果、NXP Mifare Classic 1Kに辿り着いた。幅はたったの9ミリで、驚くほど大量のデータを保存できる。

いちばんの問題は、爪に装着している間に手を洗ったりシャワーを浴びたりしても大丈夫なように、タグとLEDを保護する方法だ。上からペイントするのが有効だったが、デコボコてしまう。ネイリストにきれいに埋め込んでもらうには、お金がかかる。そこで、安価で実用的なソリューションを紹介しよう。注意して外せば、また使える。

NFC/RFIDネイルを作る

1. NFCチップとLEDのネイルステッカーを爪に貼り付ける。ネイルグルーを使ってもよい。

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2. つけ爪の上から貼り付けてペイントする。

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または、ネイリストにアクリルネイルを掘ってもらって埋め込む。

DIYで行くなら、液状のアクリルとパウダーを使って厚みのあるプラスティック層を作って、その中にタグを埋め込んで、ヤスリで滑らかに削ってからペイントする。タグやLEDをヤスリで傷つけないように。まだ出っ張って見えるようなら、もっとアクリルを盛る。

3. NFC ToolsまたはNFC Tasks(Google Playの無料アプリ)でネイルシールにプログラムをする。

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iPhoneには対応していない。しかし、NFC非対応のスマートフォンでも、AdafruitのRaspberry PiまたはBeagleBoneでAdafruitのPN532ブレークアウトボードを使えば、AdafruitのPythonライブラリからプログラムをダウンロードして使える。

使ってみよう!

データネイルは、スマートフォンやNFCプロジェクトのタスクをトリガーするのに使える。

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LEDネイルは、リーダーに近づけてNFCカードが読み込まれていることを光って教えてくれる。

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ネイルでお支払い

他にもネイルに埋め込めるものはないかと探してみた。そして、クレジットカードをアセトンに浸して中のチップを発見した。かなり汚れる作業だったが、なんとかチップを取り出した。今では、財布なんてもう知らないって感じ。気づかないうちに爪からデータを読み出される危険があるときは、指に金属製の指ぬきを着ければいい。

プリント基板と電源

私は自分のネイルにもっとテクノロジーを埋め込みたい。今私が取り組んでるのは、柔軟なプリント基板を爪に貼り付けて、お揃いのデザインのブレスレットから電源を供給するというもの。

・NFC LED nail sticker 10個セット、またはNFCデータタグ1個。どちらもPimoroni.comでひとつ1ドル程度で販売している。大量に買うなら、ネットで探せばもっと安く手に入る。
・アクリルネイルまたはつけ爪。自分でアクリルネイルを作ることもできるが、プロのネイリストに頼んだほうがうまくいく。
・自分でアクリルネイルを作るなら、液状のアクリル(エチルメタクリレート)と粉末状のアクリル(ポリエチルメタクリレート)。
・ネイルグルー
・ネイルポリッシュ

使う道具

・ネイル用ヤスリ
・爪楊枝
・ドレメルなどの高速回転工具
・ペイント用のブラシ
・小さなコップ

原文