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2018.07.26

Maker Faire Tokyo 2018の見どころ #3|きゅうりからじゃんけんまで。AIと画像解析で課題を解決する

Text by Yusuke Imamura

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人工知能の手法やライブラリが充実し、さまざまなアイデアを手軽に試せるようになった。Maker Faire Tokyo 2018での人工知能関連の展示から、画像を解析するものを中心に紹介する。

workpiles」のきゅうり選別機は2年前のMaker Faire Tokyoに初めて出展された。画像解析の例としてわかりやすく、またきゅうり農家が業務での利用を目指していることもあって大きな話題になった。今年はその試作4号に加え、十分大きくなったきゅうりを生い茂った葉の中から見つける「きゅうり収穫レーダー」も出展する。なお、workpilesの小池氏は8月5日の15:30から行われるパネルディスカッション「脳と食の分野でAI、ロボティクスを使いこなすメイカーたち」にも登壇の予定だ。

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のうぐらぼ」が展示するのは「鳥獣ジャマー」のプロトタイプ。田畑を荒らす野生動物を追い払うシステムをRaspberry PiやArduino、サーボなどを組み合わせて制作している。近づく動物をカメラとOpenCVで動体検知、重心が射程内に入ると散水機などで追い払うのを目指している。

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アート寄りの作品「人が音のようだ#2」を出展するのは「二郎は半麺派」。カメラから読み取った人の動きやにぎわいをさまざまな音に変換する。人通りが少ないときは落ち着いた音、人が多くにぎやかなときは元気な音などになり、それぞれは連続的に変化していくという。

ATMM」はじゃんけんに必ず勝つという「電拳~DENKEN~」を出展する。相手の手をLeap Motionでキャプチャし、機械学習を用いてどの手を出すか予測する。さらにこちらの腕に微弱な電流を送ることで相手に勝つ手を出させるところまで面倒を見てくれる。「まるで神に導かれるように、自己の意思を超えた勝利を提供します」と豪語するが、電流でチョキの手を作らせるところは「鋭意製作中」であるという。当日の展示に期待したい。

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