Electronics

2018.08.07

TurtleStitchでコードから刺繍を縫う

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

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デジタル刺繍の世界で遊ぶようになってから、人々が作り上げてきた結果に魅了された続けてきた。そこには伝統的な技巧があり、現代の手法に置き換わった古い手法があり、洒落たコンピュータープログラムでかわいい魔法も実現する。しかし、この時点まで私が個人的に触れてきたすべてのことは、素材を動かし、画家が絵筆を振るうように糸を使う手縫いの工程が基本だ。または、絵をデジタル化して、小さなCNCアタッチメントで素材を動かすぐらいのものだ。

しかし、TurtleStitchは、針のずっと上流で、パターンのデザインやアートワークを、みんな一度は遊んだことがあるだろうブロック式のプログラミング言語を使って行える。たとえば、「10ステップ前に」とか「右に90度回転する」といった基本的なコマンドをタートルに与えれば、その軌跡が絵となって「カンバス」に描かれる。ブロックを使ってもっと複雑な命令セットを作れば、クールなジェネラティブアートを作らせることも可能だ。ツールはいたってシンプルで、サンプルのコレクションも増えているので、それを使ったり、いじくり回したり、学んだりできる。

私がこのツールを面白いと感じたのは、まったく別角度の実用性だ。すでに刺繍をやっていて、プログラミングを学びたいと思っている人を知っていたら、Turtlestitchがぜひお勧めだ。または、プログラミングができるが、刺繍にも興味があるかも知れない人がいたら、これまたピッタリ。あなたがもし私と同じタイプの人なら、これは刺繍の道具箱に仲間入りする素敵なツールとなる。

今のところ、このツールには制約がある。カラーコードが組み込まれていないため、色を変えたい場合は手作業で行わなければならない。巧妙にボビンを交換するという方法もある。または、いくつものインスタンスを作って別ファイルとして実行させるという手もある。これを開発したチームは現在Kickstarterキャンペーンを行っている。みんなの要望を聞いて、TurtleStitchの機能を充実させるとのことだ。

原文