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2023.04.11

[Maker Faire Kyoto 2023]注目出展者紹介 #3| “珠算センシングシステム”、“ストランドビースト”のクローン、鉄道模型の自動運転システムなど、多彩なYoung Maker(学生メイカー)の作品も見逃せない!

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昨年の「Maker Faire Tokyo 2022」では「Young Makerゾーン」を設けることで、その多様性と熱量が来場者に伝わった「Young Maker(学生メイカー)」。Maker Faire Kyoto 2023でも「Young Makerゾーン」を作り、関西から九州まで、西日本各地から集まったYoung Makerの勢いを感じていただきたいと思っています。その中から数組の注目出展者を紹介します。

AbaCaaS:珠算センシングシステム by 奈良先端科学技術大学院大学

珠算(算盤を用いた計算)の学習は、暗算能力の獲得や短期記憶力の向上などさまざまな利点がある。しかし、算盤を用いた計算方法を習得するには、さまざまな方法・順序での「珠」操作について学ぶ必要があり、長期にわたる繰り返し学習を要する。AbaCaaSは、書画カメラを用いてリアルタイムに計算中の算盤の盤面をセンシングし「珠」の誤操作の検知指導を行うシステム。実際に算盤を操作してシステムを体験できるデモを展示する。(出展者情報ページ

HOPE-2023/マイコンによる鉄道模型の自動運転システム by 中谷 亘佑(大阪明星学園明星高等学校)

オームの法則を知った中学2年から改良を重ねてきた8bitマイコン制御のHO鉄道模型は、Maker Faire Kyoto 2019初出展で自動往復運転を実現。その後、往復運転とポイント切り替えによる車庫入れ運転の2種類の自動運転とユーザーによる指定経路自動運転を達成。Maker Faire Kyoto 2023では、遂に参加者が運転できる運転席を標準装備。車両に取り付けたカメラからWi-Fiで届く臨場感ある画像を見ながら運転を楽しんでいただく予定です!(出展者情報ページ

Strandbeest Clone Project by 久留米工業高等専門学校 Strandbeest Clone Project

本物を再現することにこだわり、2019年に作ったストランドビースト。今回はその経験をもとに研究を重ね、新たに製作中のストランドビーストを展示予定です。テオ・ヤンセン氏のリンク機構はもちろん、材料や組立て方も忠実に再現しています。作品は大型犬くらいの可愛いサイズで、リードを引いてお散歩できます。またヤンセン氏が考案した、空気圧だけでビーストの歩行を制御する装置の研究成果も発表いたします!(出展者情報ページ

カンキョウにキョウカン by 京都工芸繊維大学ファブプラクティス

学生が今注目している素材を用いた身近な問題を解決するアイデアやプロダクトを出展します。本展示では、家でも安全に使える水性造形素材ジェスモナイト、生分解性で衣類や建材など幅広い応用可能性を持つ菌糸体、小売店から排出される服の端切れ、底冷えする京都での生活において欠かせない断熱材などの素材を使用し、それらの特性や環境影響を考慮したプロトタイプを提案します。(出展者情報ページ

キャラクターグッズ、紙ものデザイン、手作りペンプロッタ by kuralab.@大阪電気通信大学

kuralab.(クララボ)は、大阪電気通信大学 総合情報学部 ゲーム&メディア学科 ヴィジュアルデザイン研究室の愛称です。印刷/デザイン/デジファブをミックスしたグッズ制作を通して、モノ作りとビジュアルコミュニケーションについて学んでいます。電子部品をキャラクター化したグッズ、グラフィックコーディングとデジファブを利用した印刷物、micro:bitを使ったペンプロッタなどを展示します。(出展者情報ページ