2013.10.11
Intel Galileoの10の注目点
Intel Galileoボード(写真:Matt Richardson)
IntelとArduinoによる新しいGalileoボードの発表はビッグニュースだった。プレリリース版を少しいじったかぎりでは、Arduinoエコシステムとの互換性が驚くほど高いLinuxベースのボードといった印象だ。IntelとArduinoという大地を揺さぶるコラボレーションによるボードの、すごいところをいくつか挙げてみよう。
シールドの互換性
Galileo表面の拡張ヘッダは、Uno R30(またはArduino 1.0ピンアウト)用にデザインされた5Vと3.3VのArduinoシールドと互換なので、よく見慣れた形になっている。つまり、デジタルI/Oピン14本、アナログ入力6本、シリアルポート1つ、ICSPヘッダー1つという構成だ。
見慣れたIDE
Intelは、見た目にArduino IDEにそっくりなGalileo用の統合開発環境を提供している。Boardsメニューには、「Arduino X86 Boards」の下に「Galileo」がある。この改良された IDE でも、ボードのファームウェアのアップグレードが可能だ。
Ethernetライブラリの互換性
ボードのEthernetポートがArduinoのEthernetライブラリと同じぐらい簡単に使える。標準のWebClientのエグザンプルを変更することなく、GoogleにHTTP接続ができた。
リアルタイムクロック
ほとんどのLinuxボードは、最新データと現在時刻の取得のためにインターネット接続に依存している。しかし、GalileoにはオンボードRTC(リアルタイムクロック)があり、ボードの電源を切っていても時間をトラックできる。ボードに3.0Vボタン電池をつなぐだけだ。
PCI Express Miniカードに対応
ボードの下側にはPCI Express Miniカード用の拡張スロットがある。ここに、WiFi、Bluetooth、GSMといったカードを挿入して通信を行ったり、SSDを接続してストレージを増やしたりといったことができる。WiFiカードを挿入すれば、ArduinoのWiFiライブラリが使えるようになる。
USBホストポート
Galileoにのみ装備されたUSB On-The-Goポートは、ArduinoのUSB Hostライブラリを使えば、他のコンピューターのキーボードやマウスとしても使えるようになる。
MicroSD対応
データを保存したければ、標準のArduino SDカードライブラリを使って、コードからmicroSDカードスロットにアクセスできる。
TWI/I2CとSPIに対応
標準のArduino WireライブラリまたはSPIライブラリを使って、TWI/I2CまたはSPIコンポーネントをGalileoに接続できる。
シリアル接続
Arduinoの0番と1番ピンを使うスケッチ用のシリアルポートとは別に、コンピュータからLinuxのコマンドラインを送るためのシリアルポートが用意された。Ethernetポートの隣のオーディオジャックを使って接続するようになっている。このポートはシリアル専用。
Linux搭載
8MBのフラッシュメモリーに、非常に軽いLinuxディストリビューションが搭載されている。ALSA(サウンド用)やV4L2(ビデオ入力)、Python、SSH、node.js(ウェブプロジェクト用)、openCV(コンピュータービジョン用)といったツールを使いたいときは、インテルから提供されているGalileoをSDカードイメージからブートする。
– Matt Richardson and Ken Denmead
[原文]