IchigoJamはテレビにつないで電源オンするとBASIC言語が即スタートする小さなコンピュータ。こどもたちのプログラミング体験をサポートする目的で開発され、キット版は1500円で販売されている。3月から秋月電子や共立電子、スイッチサイエンスなど、お馴染みの電子部品店で購入可能だ。また、教材として再販することもできるよう、1台150円のライセンス販売も始まっている（プレスリリース）。
どんなハードウエアなのか、どんな使い方ができるのか、どんな作例があるのか、といった情報はichigojam.netに、わかりやすくまとめられている。とくに、CCライセンスで公開されている『小３からのプログラミング』は、IchigoJamの魅力が伝わるカワイイ入門書だ。
私もこのサイトを見ていたら、自分で1台作ってみたくなったので、秋葉原でキットを購入しトライしてみた。
部品数は最小限。NXPのマイコン”LPC1114″がモノクロビデオ信号を生成するので、回路はとても簡潔だ。このほかにマイクロUSB対応のACアダプタとPS/2互換のキーボードを用意する必要がある。
ハンダ付けに慣れた人なら30分以内で作れるだろう。不慣れな人は何度か戸惑うかもしれない。たとえば、USBジャックをヘッダピンで固定するのはちょっと難しいかも。心配な人は、ichigojam.netとGoogle Glassで撮られた作成手順を見てから、ゆっくりやればたぶん大丈夫。
ボードが完成したら、USB電源、キーボードそしてビデオケーブル経由でテレビをつなぎ、電源スイッチをオン。すぐさまBASICのプロンプトが出現する（ベテランなら懐かしさを覚えずにはいられない一瞬）。電源投入から1秒で”HELLO WORLD”できる、シンプルを極めたプログラミング環境が手に入った。これを使って何をつくろうか……、子供達と一緒に考えてみたい。
