2016.05.09
3つの家族のユニークな作品も発表 - ソニー「MESH」プロジェクト、Make: Japanとトークイベント開催
8月6日/7日に開催されるMaker Faire Tokyo 2016の出展者の募集締切が5月9日(本日)13時に迫っている。いつかはMaker Faire Tokyoに出展してみたい! と思いつつ、制作時間がとれずに今回の応募を見送ってしまった方、あきらめるのはまだ早い。アイデアをすぐ形にできる電子タグ「MESH」を使えば、まだ間に合うかもしれない。ソニーのMESHプロジェクトは、オライリー・ジャパンと共同で電子タグ「MESH」を使ったアイデアレシピのコンテスト、「Maker Challenge powered by MESH」を開催中だ。入賞作品は、Maker Faire Tokyo 2016のMaker Challenge powered by MESHブースに出展できる。
4月26日には、このコンテストを記念して、ソニーのCreative Loungeにてトークイベントが開催された。会場では作品の展示やタッチ&トライコーナーも設置。初めてMESHに触れる参加者も多く、興味津々でMESHタグや作例を試していた。
MESHとオリンパスのOLYMPUS AIR A01を組み合わたデモ。動きタグを振るとシャッターが切れる。
前半は、ソニーのMESHプロジェクトリーダーの萩原丈博さんと、オライリー・ジャパンの「Make」編集部の田村が「新しいテクノロジーを自由な発想で使いこなすMakerの裾野を広げる」をテーマにトークを行った。
最初に、萩原さんが今回のコンテストの概要と趣旨を説明。募集部門は3つ。小学生以下の子どもと保護者が応募できる「ファミリー部門」、大学生以下が参加できる「学生部門」、テーマの決まっている「未来のお化け屋敷部門」。審査は、生活に身近な場面で役立ち、楽しくするレシピを評価するという。「MESHは、思いついたアイデアをすぐ形にできるのが特徴。Maker Faire Tokyoに興味があるけれど電子工作は難しそう、という方にこそ、MESHを使って参加を目指してほしい」(萩原さん)
次に、田村が「Make」誌の創刊号に掲載された「私たちはテクノロジーを消費するだけの存在ではない。テクノロジーを創造するMakerである」というファウンダーのデール・ダハティのメッセージを紹介。「MESHのようなツールを使えば、テクノロジーを誰でも手軽に利用して、新しいモノがつくれる。気負わずに参加して、出展者としてMaker仲間とコミュニケーションする楽しさを体験してほしい」と語った。
後半は、MESHユーザーのMakerゲスト3名がMESHの作品づくりの事例を紹介。
堀江憲司さん(堀江織物株式会社取締役/HappyPrinters代表)は、クリスマスに子どもたちがつくった「MESHでサンタの写真が撮れた」プロジェクトを紹介。プレゼントを届けてくれたサンタへお礼のお茶とお菓子を用意しておき、コップをサンタが持つとメッセージが流れて写真を撮る、というレシピだ。しっかり撮影に成功(?)し、学校で写真をみんなに見せて自慢したそう。「大人は、何か意味のある使い方をしようと考え過ぎて、つい凝ったものを作ろうとしてしまうが、子どもたちのアイデアはもっとシンプル。音を出す、写真を撮る、という簡単な機能だけでもいろいろな遊びを思いつく」(堀江さん)。2人のお子さんは、iPadとMESHで日々自由に遊んでいるという。
大久保光伸さんは、家族みんなで楽しめるクリエイティブなクリスマスプレゼントとして、MESHを購入。動きタグ、ボタンタグ、LEDタグを使ったゲーム「ターザンロープを揺らさず登ってみよう!」を3人の子どもたちとつくったエピソードを紹介した。子どもたちからもそれぞれにアイデアが飛び出し、休日には一緒につくって遊んでいるそうだ。
子どもたちがそれぞれに作りたいものを発表。
吉田顕一さんは、子どもと一緒に家の中で楽しく使えることをテーマに、「思い切り振らないと止まらない目覚まし時計」、「ゴミの日を教えてくれるゴミ箱」、「雨を知らせてくれる傘』、そしてMESHロボットなど、たくさんのレシピを開発している。「イベントでのタッチ&トライがMESHとの出会い。思いついたことが簡単に試せるのでハマってしまった。」とのこと。
吉田さんの作品の数々。いくつかの作品はMESHレシピサイトでも紹介されている。
吉田さんは、これらの作品の作り方をまとめた電子書籍を出版している。子どもとつくって遊べるおもちゃから、高度なMESHロボットまで、たくさんの楽しいレシピが紹介されているので、アイデアの参考になりそうだ。
まだMESHをもっていないという人は、MESHタグを10%オフで購入できる期間限定セールも行われているので、この機会に手に入れて挑戦してみては。「Maker Challenge powered by MESH」は、5月31日までレシピを募集しているので、ぜひ家族や仲間とアイデアを応募してみよう。