Science

2013.03.18

生き物のインターネット

Text by kanai

Photo: James Duncan Davidson TED 2013

写真:James Duncan Davidson TED 2013

私の夢は、動物と隔たりのないコミュニケーションをすること。

どれだけクレイジーなことを言っているか、自分でもわかっている。だからこそ、そのことはほとんど人に話していない。たいていの人にとっては、突拍子もないことのようだ。

だけど、そんなに突飛なことなのだろうか? 曾祖父が私の年齢だったころは、地球の反対側にいる友人とビデオ電話で話したり、指先1本であらゆる情報を引き出せることなんて、想像すらできなかったはずだ。テクノロジーがどのよう発展するかは、予測がつかない。

先週、TEDにおいて、異なる種のコミュニケーションのムーブメントが大きな話題になった。Peter Gabriel、Vint Cerf、Diana Reiss、Neil Gershenfeld(Makerムーブメントの理論面のゴッドファーザー)という異色の顔合わせのチームが、異種間インターネットの計画を発表した。私の心は高鳴った。

彼らの目標は、異種間コミュニケーションを促進するためのプラットフォームを作ることにある。現時点でそれは、この方面ですでに個別に活動している科学者やアマチュアによるグループや試みをまとめることだ。

次なる論理的な疑問:我々Makerが参加できる余地はあるか?

もちろんだ! 私の友人、Matt Crenshawが数カ月前に私を訪ねてきて、Zigbit無線を使ってオープンソースのアニマルコンピューターのメッシュネットワークを作るというアイデアを話してくれた。Mattの話はこうだ。

最初のタグは、このメインコンピューター / 無線モジュールのようになります。これにはこのGPSを使います。

これに、すべてを備えて電源管理も行えるよう私の父が現在開発中のカスタムボードを加えます。小さなリチウムバッテリーとソーラーパネルを使用する予定です。すべてをパッケージ化して、首輪に装着します。このファミリーでは、いくつかの無線が選択できますが、将来的には、必要に応じて、時前の無線を準備します。自分で電源を確保できて、タグ同士、または携帯電話やインターネットに接続できる大きなベースステーションと通信できるコンピューターを作りたいと思っています。

これが、ごく簡単な図式です。

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これが全体を表しています。動物に装着した小さなパッケージのコンピューターから無線を集めます。動物たちは、互いにデータを共有でき、人間はこのデバイスを利用し、もちろん、オープンにします。私たちの目標は、クローズソースで利潤追求型の企業には真似のできない形で、技術を動物たちに広げることです。

みんなも、DIY動物コミュニケーションにぜひ参加してほしい。ディスカッションフォーラムとして使っているG+ページを見てね。

(Internet of Living Things(生き物のインターネット)という言葉を作ったJulie Freemanに感謝)

– David Lang

訳者から:Peter Gabriel は、あのミュージシャンのピーター・ガブリエルだ!

原文