2009.03.18
Maker Faire UK フォトレポート Part.1
3月14日、15日に開催されたMaker Faire UK に参加したドークボット東京の城さんにフォトレポートを書いていただきました。2回に分けて公開します。地元の方や子供たちがたくさん参加しているのはいいですね。キットを販売しているブース近くにハンダごてを用意してその場で作れるということも次回のMTMでぜひやってみたいと思います。
こんにちは、ドークボット東京の城です。もともと東京暮らしなのですが、昨年の10月からイギリスにきています。先週末の3月14日、15日にヨーロッパ初のMaker Faire(もちろんイギリス初!)が、いま僕の暮らしている街、Newcastle upon Tyne(Tyne川沿いのNewcastleと言う意味です。ちなみに今回のMaker Faireのキャッチフレーズは「technology upon Tyne!」)で行われたので、その様子をフォトレポートで紹介したいと思います。
今回会場となったのは,街の中心部,駅から徒歩五分の距離にあるCenter for Lifeという科学館です。普段から家族連れがたくさん訪れる場所、ということもあって、(ある意味で僕らの未来を担うであろう)子供たちの姿をたくさん見ることができました。なお、来場者数は初日3000人くらいで、2日目も同じくらい来てるんじゃないかなあ、とのことでした。
会場内にはいくつかスペースが設けられており、こちらのテントの中では東京でのミーティングと同様に、それぞれのMaker(約30組)がブースを出して、実演・販売を行っていました。ちなみに写真に写っているのは同僚のMaker、Jamieです。
こちらはO’Reilly UKのブース。「Make」、「Craft」のバックナンバーの他、「Make」ではおなじみのブレインマシーンをはじめとする、各種のキットをその場で販売してました。
で、こちらがそのキットの作成コーナー。購入したキットをその場で作って楽しめるように、ハンダごてをはじめとして各種工具が完備されています。ちなみに左端に写っているのはブレインマシーンのMaker、Mitch Altman。
このようにキットの実演コーナーも設けてありました。
こちらは今年生誕30年を迎えるCompukit UK101のブース。基盤はむき出し(ケースは各々が自作、でもキーボードは付属)、メモリーは4kバイト、BASIC内蔵というこのコンピュータ。そもそもはOhio Scientific Superboardのクローンとして作られた、ということなのですが、イギリスでは当時相当人気だったようです。
マニュアルには各種インタフェースを自作するための回路図が載っていたり、と、だいぶDIY(Do It
Yourself)色の濃い仕上がりです(ちなみにこの回路はデータを記録・再生するためのカセットレコーダとのインタフェース)。
こちらはArduinoベースの工作キット。
箱の中に各種パーツをきれいにパッケージして、コントローラやロボットなんかを簡単に作れるようになっています。
箱自体が部品(自前のレーザカッターで削ってる、とのこと)。
仕上がりはこんな感じ。キット自体は今販売に向けての試作段階、とのことですが、何でもできるArduinoをあえてキットの一部としてこんな風に使う、ってのも面白いアプローチだと思います。
他にも地元の手芸サークルのおばちゃんが出展していたり、
シルクペインティングのワークショップがあったり、
紙細工で竜を作ろう、ってな工作コーナーがあったり、と「Make」だけじゃなく、「Craft」的な感じのブースも多々ありました。
(明日公開のPart.2に続く)