Fabrication

2013.02.01

健全なMakerスペースを作るコミュニティ

Text by kanai

Milk builds strong bones. Community builds strong makerspaces. People geeking out enmass is good evidence of community.

牛乳は強い骨を作る。コミュニティは強いMakerスペースを作る。ギークな人たちがたくさん集まるのは良いコミュニティの証拠だ。地元Reston図書館には、3Dプリンターを見ようと大勢の人が集まった。

ときどき私は、うまくいっていないMakerスペースを訪れる。「場所がある。工具もある。でもメンバーがいない」。物理的側面に注力しているが、コミュニティの構築には力を入れていないのだ。そんな彼らには、こう助言している。コミュニティのないMakerスペースは魂のない場所だと。魂がなければ情熱も生まれない。メンバーもなかなか集まらない。コミュニティを作るのは簡単ではないが、重要なことだ。そのひとつの方法は、盛り上がっているコミュニティに接触すること。ここに、私たちがNova Labsで使ったテクニックを紹介しよう。

どの町にも、いろいろなタイプの趣味のグループがある。試しに、Meetup.comで、自分の町にどんなグループがあるかを検索してみるといい。木工、ロボティクス、PHPコーディングなど、Maker系のグループがあるはずだ。Meetup.comで検索しただけでも、主要都市部ならかなりの数のグループが現れる。そこからいくつかを選んで近づいてみよう。これをするだけで、相互的な利益が得られて、コミュニティが育つようになる。

私たちのMakerスペースは、そうしたグループを核にして作られている。Northern Virginia RepRap Groupだ。NovaRRGは、3Dプリント愛好家のハブとして、エキスパートたちが定期的に集まり、Prusa 3Dプリンターを組み立てている。少ししてから、私たちはDC/MD/VA Robotics and Automation Groupに接触した。我々の中のロボティクス愛好家たちが行き詰まってしまったからだ。すると、彼らは定期的に会合を開く場所を探していたという。そこで私たちは彼らに会議室を開放した。その結果、いくつかのコラボレーションも実現した。さらに、DC Area Drone User Groupにもコンタクトをとった。じつは、ドローンを飛ばしたいと思っていたからだ。Nova Labsのスペースとリソースと3Dプリンターの周囲に専門的なグループができあがり、私たちは共同でキットを作り、それは大成功を収めた。どの場合も、双方のコミュニティがずっと仲良くやっていきたいと思えるよう、私たちは互いの利益になる方向で話を進めることに注意してきた。

もうひとつのコミュニティの作り方は、他のMakerスペースとの相互宣伝だ。私たちは、ワシントンD.C.の非常に特別なMakerスペース、HacDCと関係を作った。彼らは、アマチュア無線やProject Byzantiumのような、私たちからは提案できないプログラムをときどき開いてくれる。そして私たちは、彼らが必要とするビニールカッターやレーザーカッターなどのツールを提供する。または、私たちが参加したいと感じたものは、私たちがイベントを主催することもある。たとえば最近では、MAKE RaspberryPi ミートアップがあった。FredHackも地元のMakerスペースだが、バージニアの郊外に位置している。彼らは、手回し式の炭過熱炉を使った金属鋳造や、薬品を混ぜ合わせて自家製のモデルロケット用エンジンを作るといった活動を行っている。都会の真ん中では、保険の問題や賃貸契約などの関係で、そうした活動はできない。FredHackのメンバーは、Nova Labsのプログラムに参加したり、街の人間にデモンストレーションを見せてくれたりする。

こうしたMakerスペース同士のコラボレーションは、関係するすべての人にとって健全なものだった。みんなが思うように、他のスペースと共同することは、怖いことでもなんでもない。自分のMakerスペースは「第三の場所」(家と仕事の次)となることが多い。そのため、利便性を考えて自宅の近くに開設し、特別なイベントがあるときにだけ外に出向くという形になりがちだ。そうした意味で、共同は建設的であり、うまく機能してくれた。

今回示す最後の例は、街の施設だ。学校や図書館は、特定のことに興味を持つ人たちが集まる場所でもある。コミュニティカレッジや高校では、物作りに関するいろいろなクラスが開かれている。そうした施設の適切な人物と知り合いになることで機会が広がる。私たちは、MAKE 3Dプリンターミートアップを開催し、学校で3Dプリンターを使っているという地元の高校生を招待した。地元の図書館では、半日間の3Dプリンター展示会を開き、図書館はそれを宣伝してくれた。これには大勢の人が集まり、他の図書館からも同じことをやってほしいと声がかかるようになった。これらの活動で、私たちは、同好の仲間によるコミュニティーを活性化させようとする意欲のある人々を探して引きつけることに成功した。

熱意のある他のコミュニティと共同すればするほど、自分のスペースが知れ渡り、人が集まり、コミュニティが拡大していく。上に紹介した方法は、あなたの Maker スペースに魂を吹き込み、魅力を増すために試す価値が十分にある。うまくやってほしい。この方法は関係するすべての人に恩恵があるからだ。工具の揃ったスペースは、次第に情熱を追い求める場所となる。

みなさんのMakerスペースの成功例を聞かせてください。

– TravisGood

原文