Fabrication

2013.06.26

MakerBotとStratasys合併記者会見の内容

Text by kanai

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業務用3Dプリンターのメーカー、Stratasysがコンシューマー向け新興企業のMakerBotを買収したという発表は、Maker世界に衝撃をもたらした。今朝、ニューヨークのブルックリンにあるMakerBot本社では、同社の長、Bre PettisとDavid Reisが記者会見を行い、この買収に関する詳細と、急成長する3Dプリントの家庭向け市場に与える影響について語った。

記者会見を始めるにあたって、Pettisはこの好戦的な会社の歴史を振り返った。「最初のMakerBotは水道用の部品で作られましたが、動きませんでした。うまく動くようになるまでには数年かかりました。2009年1月、私たちはあらゆる人がこの技術を利用できるようにとMakerBotを創設しました。最初のプリンターは高度なDIYキットでした。これを作った人は、本物のMakerです」

大きなMakerコミュニティにとってより重要なこととして、Pettisは今回の買収の背景について、そしてMakerBotが今後どのように前進するかについて説明した。「Stratasysとの合併により上場企業となることは、私たちにとってエキサイティングな新しい時代を迎えることになります。私たちは独立を保ちます。MakerBotはMakerBotでありMakerBotです。そこは特別な場所になります。仕事をするのに最高の場所となります。怖い物はありません。この合併により、私たちは使命を大きく加速させることができます。ボリュームを11から12にします。より早く、強く成長するためのリソースを得て、専門家や才能ある人たちのより多くの協力が得られます。この技術を民主化して、より多くの人が、より多くのことをできるようにします」

StratasysのCEO、David Reisは、Stratasysのような業務用メーカーが、デスクトップソリューションを自社開発せず、MakerBotを選んだのはなぜかという質問に答えてこう語った。「私たちは単なるプリンターと合併したのではありません。私たちはブランドと、トータルなエコシステムソリューションと合併したのです」

近ごろのMakerBotのプリントプラットフォームのクローズド化傾向は、MakerBotのデザイン共有サイト、Thingiverseでの、ユーザーによるデザインの所有を許すかどうかという心配につながっている。これを聞かれてPettisは、ユーザーは今後も自分のデザインを所有できると答えた。Thingiverse(リソース不足により最近あまり元気がないが)は、さらに手を掛けて発展させていくという。

[Patrick DiJustoのレポートに感謝します]

– Ken Denmead

原文