Electronics

2013.05.22

Hardware Innovation WorkshopにてShopBotがHandibotを発表

Text by kanai

The new Handibot, from ShopBot Tools.
ShopBot Toolsの新製品、Handibot。

CNCルーターの大手メーカーが今日、「デジタルツールのまったく新しいクラス」となるべき新製品「Handibot」を発表した。この発表は、カリフォルニア州サンマテオで開かれたHardware Innovation Workshopで行われた。

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ShopBotのCEO、Ted Hallが水曜日のHardware Innovation WorkshopでHandibotを発表。6月に発売される。

ノースカロライナ州ダーハムに本社を置くShopBot Toolsは、HHardware Innovation Workshopでコンパクトなマシンのデモンストレーションをしていた。普通のCNCルーターのように、精密な切断、穴開け、加工、彫刻ができるのだが、コンパクトで持ち運びができる。さらに対応アプリケーションのライブラリも豊富だ。

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ShopBotチームが熱狂的な群衆にHandibotの内部を披露。

新産業革命の隠れたヒーロー、CNCルーターは、鋭敏な切断力とコンピューター制御によるロボット頭脳を合体させたものだ。入門レベルのCNCルーターの価格を5,000ドル程度にまで引き下げたShopBot Toolsは、世界の工房に6,000台近いCNCルーターを送り込んできた。

ShopBotのHandibotは、2,500ドルという価格が予定されているが、数年後にはさらに引がるだろうと同社は考えている。Handibotの第一弾のクラウドファンド・キャンペーンは6月に予定されている。最初の出荷はその数カ月後だ。

ShopBotの創設者にしてCEO兼社長のTed Halは、この新製品は「単なる商品ではなく、イノベーション・プラットフォーム」だと語っている。

Hallによると、Handibotの最大の長所は、たとえば建設現場などで、「素材に対して」CNCスタイルの精密な切断が可能になることだという。

この革新性に多くの人が参加してもらえるよう、ツールで走らせるアプリケーションのためのShopBotのソフトウェアシステムは、オープンソースになっている。ハードウェアもオープン化する予定だ。

「こうしたデジタル電動ツールの本当のポテンシャルを引き出すユーザーの範囲、アプリケーション、アクセサリーを想定することは、私たちの能力、さらには一企業の能力を上回っていると考えています」と彼は言う。「だから私たちは、このツールの使い方や応用範囲を想像してくれる人たち、そして、Handibotや一般的なスマートなデジタル電動工具を熱烈に受け入れてもらうための刺激となるソフトウェアの製作を手伝ってくれる人たちを求めているのです」

Handibotには驚くべき機能がたくさんあるが、Hallは、Makerの海に漕ぎ出すことで、この新しいツール(まったく新しいクラスの初めてのツールになる)が、発明者が思いもよらない道を進んでいくようになることを期待している。

みんなはHandibotをどう使う?

– D.C. Denison

[原文]