2014.06.20
我が家のリビングルームは工房になった
「このソファーを外に出して、リビングルームを大きな工房にしましょう」
2週間ほど前、Maker Faire Bay Areaのわずか数日後、私の妻Lishaは私にそう言った。大賛成だ。私たちには、ソファーやらいろいろなものに独占されていた大きなリビングルームがあった。私がプロジェクトを行うときは、ガレージに行くか、トレイにのせたパーツをソファーに座って組み立てるといった具合だった。子どもたちが絵を描きたいときは、絵の具やその他の道具をキッチンテーブルの上に広げて絵を描いた。ただし、テーブルの上にすでにミシンが置かれていたり、他の工作で使われている場合は除く。想像してみて欲しい。我が家には、その時点でプロジェクトに溢れていたのだ。
「この部屋に、みんなの専用の作業台があってもいいはずよ。どの家にもテーマがあるじゃない。ウチはMakingに決まりだから、そうしましょう!」
彼女の考え方は最高だ。
幸運なことに、我が家には2つのリビングエリアがある。片方は、しばらくの間、子どもたちのゲーム部屋になっていた。もう片方には、大きなソファーと水槽がいくつか置かれていた。Lishaと私は、そこでくつろぎ、臭いパグたちと遊んでいた。しかし妻のアイデアによって、そこはよりよい場所となり、家族の工作意欲や団らんをより高めてくれることになった。
まずは部屋を空にするところから始めた。この広さがあればいろいろできる。最優先事項は、もちろん、大きくて豪華なソファーを失った可哀想な犬たちの簡易ベッドだ。それが、我が家のメイカースペースの最初のプロジェクトとなった。まだ作業台も工具も運び込まれていないのにだ。
まだ完成していないが、パグたちは受け入れてくれた。
次に、子どもたちのための2台のまったく同じ作業台を作った。私たちは、2人の息子のそれぞれに、専用の作業台、専用のロッカー、専用の工具セットを与えたかったのだ。彼らも喜んでくれた。配置について兄弟がケンカすることはほどんどなかった。
その後、Lishaと私が使う大きな作業台が届き、組み立てた。幅2.4メートル、ペグボードとたくさんの収納が付いた巨大な机だ。ここは我が家のリビングルームだ。見栄えのいいものやしっかりしたものには、少々お金を掛ける覚悟がある。
左半分が私のスペース。すでに散らかっている。妻のスペースは右半分。
私がこの大きな作業台を組み立てるころには、息子たちはすでに自分たちの作業台を使い始めていた。彼らは、何も言われなくても自分たちで我が家のジャンク置き場からパーツを持ってきて、「ロボット対エイリアン」パーティーの準備を始めた。ジャンクを、接着剤やテープやステイプラーでつなぎ合わせて、ロボットとエイリアンが戦っている (抱き合っていてもいいのだが)シーンを作るというイベントだ。
そんなわけで今のところ、我が家のリビング / メイカースペースには、フルサイズの作業台が家族の人数分置かれている。私の3Dプリンターもようやく定住の地を得られた。ミシンとビニールカッターもいつでも使える状態になった。作業台が揃ってから2日と経っていないのだが、家族は普段の週末を過ごすときよりも密接な時間を持てるようになったようだ。
キーボードがダメになったMacbook Proを改造してペグボードに取り付けた。これは3Dプリンターと音楽用だ。
本当に使いやすくて居心地のいい設定は、しばらく使ってみてからわかってくるのだろう。ガレージも、テーブルソーなど周囲を汚すマシンを使う場所ためのとして整理し直す必要がある。ともかく、これだけは言える。私がこの家にしたことで、これが最高のことだったと。
リビングを改造中に生まれた我が家の新しいメンバー。
– Caleb Kraft
[原文]