2014.06.20
より速く、より精細に、Formlabsが旗艦3Dプリンターをアップグレード
Formlabsの新しい3Dプリンター、Form 1+
デスクトップ型ステレオリソグラフィー(SLA)プリンターのメーカーとして知られているFormlabsは、メジャーアップグレードとなるForm 1+を発表した。より高速で、細かいプリントが可能になる。
Formlabsの主任エンジニア、Ian Fergusonによれば、この新しいプリンターは「新しいレーザー、新しいコントロールシステム、何十もの部品の精度と品質の改善」が加えられたという。
新型プリンターの価格は、現行のForm 1と同じ3,299ドル。
Formlabシステム
Form 1は、SLA方式では初めての一般消費者向け3Dプリンターとして登場した。紫外線レーザーを反照検流計で制御して、液状のフォトポリマーフィルムをレイヤーごとに部分的に硬化させていくというものだ。
新しいFrom 1+プリンターは、MITからそう遠くないマサチューセッツ州ソマービルにある Formlabsからの一連の新発表のなかのひとつだった。そこには、新素材のブラックレジン、ヨーロッパでのオンラインストアの開店、新型ユニットの1年間保証、ソフトウェアのメジャーアップグレード(手動サポートコントロール機能を追加)、新しいウェブサイト、サポートセンターの改善が含まれていた。
新素材のブラックレジンを使ってFormlabsのプリンターでプリントされたSmithsonian X 3Dのマンモスの骨格模型
しかし、やはり最大のニュースはForm 1+だ。現行モデルのものよりも4倍のパワーを誇ると同社が主張する新しいレーザーシステムを搭載し、プリント速度は50パーセント向上した。反照検流計コントロールシステムも設計が変更され、より細かく、また表面は滑らかにプリントできるようになった。
Form 1+の反照検流計とレーザーモジュールが組み込まれたブロックのCG画像
新型プリンターのその他の変更点は、ピールモーター・アセンブリの強化と、レジンの保管が楽に行える、射出成型による光を通さない新しいレジンタンクがある。
Form 1のオーナーには、749ドルでForm 1+と同じ性能にアップグレードしてもらえるサービスがあり、新たな1年保証もつく。
アメリカでは、Form 1+の最初の出荷が今週に予定されている。ヨーロッパでは7月の予定だ。
Formlabsは、MITメディアラボとCenter for Bits and Atoms出身のエンジニアとデザイナーによって2012年に作られた会社だ。最初の製品であるForm 1は2013年に出荷された。
– DC Denison
[原文]