2014.10.31
Allanの前輪駆動のドリフトトライク
ある日、Twitterを見ていて、この素晴らしい写真に出会った。Allan Carverがアップしたものだ。私はすぐに詳しい話が聞きたいと申し込み、彼は快く受け入れてくれた。まずは、下のビデオを見て興奮してほしい。
すべては、Allanのおかしなエンジン付き乗り物への愛着に近所の人が気づいたところから始まった。それは下のビデオのようなやつだ。
初期の作品(エンジン付き自転車)に乗って遊んでいるとき、近所の人がそれを見て、彼は49ccのエンジンをくれた。その日の朝、私はドリフトトライク(編注:子ども用の三輪車の後輪をすべりやすいものに改造した乗り物)を見て、フロントドライブのトライクを作ろうと思い立った。
リアドライブのドリフトトライクのビデオをいくつか見たが、動輪が滑るタイヤになっていたので、それよりも前輪で駆動した方がいいだろうと考えたのだ。
そうしてできたトライクの写真だ。
ジャンクのマウンテンバイクの前輪部分を切り離し、ハンドルバーからホーンなどを取り除いてすっきりした形に改造した。近所の金属スクラップ置き場から金属パイプをもらってきてフレームを作り、自転車の前輪部分に溶接した。車軸には5/8インチの丸棒を使い、新品のゴーカート用のリムを2つ買った。そうしたら、中古のタイヤを2つタダでくれた。やったね。
リサイクルショプで古いオフィスチェアを5ドルで買って来て、それをシートに使った。
同じスクラップ置き場から鉄のアングル材と鉄板をもらってきて、エンジンのマウントを作った。マウントは、後部をヒンジで留めて、前部を動くようにして摩擦量を調整できるようにした。摩擦輪はパイプとワッシャーとカラーを溶接して作った。
もらったエンジンには9/16インチのドライブシャフトが付いていた。これが問題だった。これに合う遠心クラッチが見つからなかったのだ。そこで考えたのが、ミニ旋盤を使ってシャフトにかぶせるアダプターを作るという方法だった。これによって、内径1インチのクラッチを取り付けることが可能になった。あとはスプロケットを溶接して、すべてをボルトで固定した。
残る作業は、排気が顔にかからないように排気管を取り回すことだった。ごほごほ……。最適なギヤ比は今も探っているところだが、処女走行ではなかなかいい走りを見せてくれた。今のところ、コケたのは1回だけ。色を塗るか、ただクリアを吹いて、ミートローフの『地獄のロックライダー』のアルバムジャケットに敬意を払って馬の頭蓋骨を取り付ける(深い意味はないが)か悩んでいるところだ。
彼の新しい作品が工房から出てくるのが楽しみだ。彼はハブなしバージョンの話をしていた。がんばってくれ、Allan!
– Caleb Kraft
[原文]