2014.12.16
オランダ人発明家による大型陶器がプリントできる3Dプリンター
Vormvrij 3DはArduino制御によって大きな陶器をプリントする。
木材、プラスティック、金属は3Dプリンターで扱える素材だ。これらは高速プロトタイピングに適してはいるが、陶器で作品を作りたいと考えるアーティストには役に立たない。しかし、オランダ人発明家のコンビ(YaoとMarlieke)のお陰で、アーティストは「見落とされがちだった素材」でプリントができるようになった。
Vormvrijは大型の3Dプリンターで、高さほぼ3フィート(約90センチ)、底面23×31インチ(約58×78センチ)のオブジェクトをプリントできる。ArduinoとRamp 1.4シールドで2Aステッパーモーターと空気式のプリントヘッドを駆動し、粘土を積層していく。粘土の水分量とオブジェクトの大きさにもよるが、およそ15分でプリントできる。通常の3Dプリンターに比べてかなり早い。
Vormvrijの特徴に、非常に重いベースがある。これは、重い粘土が傾いて歪んでしまわないよう、しっかりと支えるための配慮だ。現時点では、粘土でプリントできる3Dプリンターは一部の愛好家が作っている程度なので、市販品として購入することはできない。しかし、上で紹介したアーティストによるデザインを、オンライン・クラフトストアのEtsyで購入することは可能だ。詳しくは Vormvrjj のサイトを見てほしい。
Vormvrijは通常の3Dプリンターと同じくレイヤーを重ねていく。
複雑なデザインだが毒性はないので、液体や生ものも保存できる。
– Cabe Atwell
[原文]