Fabrication

2014.12.15

本当に撃てる超小型大砲

Text by kanai

It may look like a toy but make no mistake, this cannon fires steel ball bearings using real gunpowder.
オモチャのように見えるが、あなどってはいけない。本物の火薬を使って、鉄のベアリングを撃ち出すことができるのだ。

海軍の船がダールグレン砲(その形状からソーダボトルとあだ名が付けられていた)で武装していた時代(南北戦争当時)、弾は山なりに2マイルほど飛んでいた。北軍は鉄の弾を真っ赤になるまで熱してから南部連合軍の軍艦に土手っ腹に撃ち込んでは、船に火をつけていた。

Scope it out- Sighting in the cannon is done using a custom-made scope that attaches to the barrel.
特製のスコープを使って狙いを定める。このスコープが役に立つのだろうか。

大砲はクールだが、実際に持つとなると高価だし、弾をどこで買えばいいかわからない。しかし、もし工具があるなら9分の1サイズで自作すれば、ずっと安く手に入る。ImgurユーザーのJefenryは、4130ステンレス合金でこの口径1インチのダールグレン砲を作った。砲身は真鍮の車輪が付いた鉄製台車に載っている。レーザーカットされてサイズはぴったりだ。角度はシンプルなネジで調整するようになっている。照準は取り外し可能なスコープを使って合わせる。

The scaled down Dahlgren cannon complete with ball bearings and black powder.
ミニチュアのダールグレン砲とボールベアリングと黒色火薬。

Jefenryは、弾を鉄製のボールベアリングから手作りしている。黒色火薬はアルミホイルできっちりと包まれているので、導火線に点火した際に暴発しないようになっている。試し打ちをするために、Jefenryはこれをシューティングレンジに持ち込み、首尾良くスイカを粉砕した。そう、この大砲はオモチャではないのだ。銃と同じく人を殺傷する威力があるので、取り扱いには十分注意しなければならない。

製作工程はJefenryのimgurページで見られる。

– Cabe Atwell

原文