2015.02.02
その場で作れる3Dプリントシューズ
United Nudeは古くから最先端のデザインと建築をイメージさせる美観で知られる靴のメーカーだが、またまた新しいことをやり始めた。3Dプリントを使ったフロートシューズの販売だ。3Dプリントした靴自体はなにも新しいコンセプトではない。靴の世界では、コンセプトデザインを超えて、広く3Dプリントが活用されているのだ。
2014年の秋に発表されたデザインは、数年前の‘Lo Res’パンプスを思わせる。さらに2015年春夏コレクションのものと似たようなラインとパーツが使われている。イリュージョンフロートヒールを含む3つの部分で構成され、最後に組み合わされる。そして、United Nudeのいくつかのフラグシップ店におかれた3D SystemsのCube 3Dプリンターでプリントされる。色はほぼ無限に選べる。先日紹介した中敷きとは違い、こちらはファッション重視のフットウェア。United Nude の他のラインと同じく、どんな衣装と合わせてもインパクトがある。
「近年、私たちは、Iris Van Herpenと共に彼女のファッションショーのための完全な3Dプリントによる靴を作りました。最新型のレーザー焼結式3Dプリンターを使っていたのですが、デスクトッププリンターだけを使って実際に履ける靴をデザインしたことはありませんでした。3D Systems Cube 3Dを使ってのデザインは大変に困難でした。この999ドルのプリンターはコンパクトでとても簡単に使えるのですが、プリントサイズを超えるものをプリントするためには、かなりの工夫が必要でした」
「私たちは、靴を3つの部分に分けて、それらを組み合わせる方法を考えました。実際、その靴は3つの部品で構成されています。履き心地をよくするために、手で裁断したゴムの靴底を貼り付けてあります。履いて歩くことは出来ますが、それでも従来の靴に比べると快適とは言えません。しかし、そこはデザインのポイントではありませんでした。美しくて面白い靴をデザインすることが目的だったのです。これは実験であり、前へ進むための勉強でもあるのです」
こちらで靴を見ることができる。ショップでは試し履きもできる。
[原文]