Fabrication

2015.03.17

Raspberry Piで作ったキュートなゲームボーイ風ハンドヘルドゲーム機

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

bmo

Adventure Time」(日本語版編注:カートゥーン ネットワークで放映されているアニメーション)のファンで、自分だけのBMO(ビーモ)が欲しいと思っている人は多いんじゃないかな。BMOとは、ちょっと変わった生きたゲームマシンのキャラクター。知らない人は下のビデオを見ればわかる。あきらかに、ゲームボーイがベースになってるBMOは、子どものころにゲームボーイで遊んだ人が懐かしい目で昔を振り返ったときに見えてくるデジタルの友だちだ。

Mike Barrettaは、あのバラ色の楽しい日々を単なる思い出にしておきたくはなかった。ただのテレビ番組にしておくのもいやだった。そこで彼は、本物のBMO型ゲームマシンを Raspberry Piでデザインしたのだ。

BMOは、ずっと大好きなAdventure Timeのキャラクターでした。BMOを嫌いな人なんていますか? あの素晴らしくレトロなデザインを反映した豊かな個性。もともと四角いので、設計もかなり楽でした。中身の配置方法のためか、かなり太った形になってしまったのですが、BMO はそもそも太っているので、これでいいのです。

飛び跳ねたり変な歌を歌ったりはしないが、Raspberry Piのおかげでたくさんのゲームをプレイできる。

  

  

自分でも作りたいという人のために、Mikeは完全な部品リストを公開している。また、ファイルやその他の情報をThingiverseで公開している。ギャラリーも見物だ。160枚もの写真が公開されている。その一部を紹介しよう。

私は大きな問題にぶちあたり、頭がおかしくなりそうになりました。HDMIも挿していないのに、Raspberry Pi A+ がコンポジットビデオを出力しなくなったのです(安いコンポジットディスプレイを自分でデザインしました)。その原因をインターネットで見つけるまで、3、4日は頭を掻き続けました。config.txtファイルでhdmi_ignore_hotplug=1という1行を加えればよかったのです。これでPiはHDMI出力を無視してコンポジットディスプレイが映るようになりました。HDMIが使えなくなるのは欠点となりますが、この1行は普通のPCでいつでも簡単に削除できます。

 

 

本当によくできたプロジェクトだが、Mike Barrettaならこのくらいやるだろう。前回彼に会ったときは、彼はこんなかっこいいRaspberry Piハンドヘルドマシンを作っていた。

このプロジェクトは、私が続けているポータブルプロジェクトの一環です。そこから学んだ教訓を活かして、より小さくて丈夫なデザインを考えました。このプロジェクトを続けるかどうかについてですが、Raspberry Pi A+をベースに開発を行っている最中に Raspberry Pi 2が発売されました。Pi 2はニンテンドー64をエミュレートできます。Pi 2を使えば、非常に高性能で、新しいコントローラーを備えたハンドヘルドマシンが作れます。このプロジェクトを続けていくかぎり、いつか「キラーアプリ」が登場して、将来も続けたいと思うようになるでしょう。

原文