2016.02.19
PixerとKhan Academyがアニメーター教育のための無料コースを提供
宇宙飛行士、漫画家、大統領と夢はいろいろあるけれど、普通の子どもたちが夢見るひとつの職場がある。ピクサーだ。これは、そんな、アニメーションやピクサーにあこがれるすべての人たち必見のニュースだ!
「Pixar in A Box」(PIAB)は、Khan AcademyとPixar Animation Studiosの共同企画で、学校でいつも教わった概念をピクサーの実戦的応用方法に焦点を当てている。公開されたPixar in a Boxの最新バッチでは、ピクサーの心臓部の内側を覗くことができる。登録などは不要。またレッスンを順番に見ていく必要もない。ただサイトに飛んで、好きなものから見ればいい。
映像製作の工程を見せるこの新しいシリーズでは、みんなが大好きなアニメーション映画作品を製作したときにPixarのエンジニアやアーティストが使っていたツールをビデオで紹介し、オンライン実習課程もあるなど、コンピューター科学の基礎が学べる。シリーズは2つあり、それぞれ10本ほどのビデオで構成され、これを見れば、老いも若きもアニメーション魂に火がつき、まるでPixarで働いているかのような気になれる。
ほとんどのトピックは全体の概要で始まり、細かい専門的な解説に移行していく。レンダリングのレッスンはさらに専門的に深くなり、最初のシリーズでは、なんとPIABの受講者が自家製のレンダリングプログラムを作ってしまったほどだ。
今回のシリーズでは、はじめて、映画の裏側にある数学に触れたレッスンが10本ほどある。たとえば、『メリダとおそろしの森』で草をモデリングするときに放物線が役に立ったことや、『ウォーリー』で、さまざまなロボットの群を作るときに組み合わせ論が役に立ったことなどを解説している。
ここに含まれるレッスンのうちのいくつかは、「PIAB」の共同開発者、Tony DeRoseのTED-Edでの講演をもとにしている。DeRoseはMaker Mediaに所属していて、720° flight simulator (The Viper) や 炎を吐くドラゴンのSaphiraの開発を指導していたことはよく知られている。また彼は、Dale DoughertyとともにYoung Makersも設立している。PIABは、子どもたちが理系科目に興味が持てるようにするための、もうひとつの方法だ。
私は以前から、Pixarの内部にPixar大学があるということに魅力を感じてきた。PIABは、そこに「入学」するのにもっとも近い体験ができる。
[原文]