Makerコミュニティに入ってない人に、私が今行っているいろいろなプロジェクトを見せると、決まってこう言われる。「自分にもそんなことができる時間があったらな」と。私はまず、半分仕事とし自分の好きなことをできる自分の特権を自慢に思うのだが、去年1年、ずっとそう言われ続けたあげく、私の感覚は変わってきた。
まず、みんな正気とは思えないほど忙しく働いている。たしかに、ある程度は本当に忙しいのだろうが、現実にはそれほどでもないことを私は知っている。
私が発見したのは、そうした人たちは、何かを作りたいと思っていないのだ。まだね。何かに夢中になれば、自分でそのための時間を作るものだ。私の知り合いの中には、ものを作る以外のフルタイムの仕事で非常に忙しいのにMakerでいる人がいる。ものを作るための、自分の好きなことに熱中するための時間を、誰かが分けてくれるわけではない。時間は自分で作る。予算も自分で作る。そして思っていることを実現するのだ。
そんなわけで、時間を作るための5つの方法を紹介しよう。
1. 子どもの面倒を見るために時間が取れないという人は、子どもも引き入れてしまおう。Pi Workshop のJosh Priceは、先日、こんなことを言っていた。「安全な場合は、できるだけ子どもたちを巻き込むようにしている(6歳と2歳と8カ月)。彼らはそれぞれ自分のイヤマフと防護メガネを持っている。年長の息子は、私のYouTubeビデオのほとんどに出演している。優先事項をしっかりと決めて、子どもたちを参加させることだ。これは家族の活動なのだ」
2. みんなが寝るまで待つ。この問題について私が聞いたなかで、もっとも多かった答が、午後10時から午前2時の間を使うというものだった。すでにそんな深夜Makerだという人は、どうか十分に気をつけてほしい。疲労によって大きな怪我をする危険性が高いからだ。
3. 計画を立てる。時間のあるときにできるよう、プロジェクトを小さなステップに分割しておくのだ。これで、時間を有効に使うことができる。
4. 妻または夫を巻き込む。いっしょに物を作れば、非常に前向きな活動となり、2人の仲が深まる。そして、新しい工具を買うときも、相手を説得しやすくなるかも。
5. 週末に時間をとる。週末のちょっとの時間をプロジェクトに当てるようにする。いつも決まった時間にしておけば、週末の予定も立てやすくなる。完成までの時間は長くなるかも知れないが、好きなものに向かって一歩ずつ進んでいけることは確かだ。
Makerになりたいと心から思うなら、仲間を見つけることだ。そうすればなんとか時間を作って、それに当てることができる。
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