Electronics

2017.06.19

alt.ctrl.GDC:ゲーム用自作インターフェイスの新しい可能性を探る展示会で披露された奇妙なデバイスたち

ここはオフィスビルの地下階。停電している。薄明るいランタンの光の輪だけが行く先を照らしている。出口はどこだかわからない。しかも、自分一人ではない。ここには得体の知れない化け物がいるのだ。ランタンの光を案内板に向ける。そこにはSB-132研究室と書かれている。すると、ヘッドセットに通信が入った。「待って。そこで止まって。廊下を右方向に進んで、最後を左よ」廊下を進むが、方向感覚を失ってしまった。彼女は、最初を左と言ったのだったか、最後を左と言ったのだったか、思い出せない。うなり声が近づいてくる。

Electronics

2017.06.16

レトロなテレビ、Sharp 3S-111WをRaspberry Piでゲームコンソールに改造

Ben Heckを始めとする多くの人たちが、プラスティックと複雑な電子機器を使って、びっくりするようなゲームシステムを自作しているが、あんなすごいモノを自分で作るなんてとても無理だと思っている人も多いだろう。そこで、最低限のスキルと労力で作れる簡単プロジェクトを紹介しよう。

Piのおうち

Raspberry Piにレトロゲームのエミュレーターをぱんぱんに詰め込んでいるのは、私だけではないと思う。そいつは、我が家のテレビキャビネットの上に鎮座し、私や息子たちが、昔のゲームをプレイしたいという欲求に耐えられなくなるのを待っている。

Electronics

2017.06.16

Micro:bit財団のCEO、Zach Shelbyが語る子ども向け教育イニシアティブ

昨年、BBCは素晴らしいプロジェクトを実現した。小型の組み込み型コンピューターを英国中の100万人に近い小学生に配布したのだ。その目的は、すべての子どもたちにデジタルな創造性を芽生えさせ、彼らにコーディングを体験させることで、STEM関連の職業への関心を高め、技術に対する自信を身につけてもらうことにある。

BBC Micro:bitと呼ばれるこの手の平サイズのコンピューターには、ARM、Bluetooth、MEMS方向センサーが搭載され、子どもや教師にも簡単に使えるウェブの開発環境が用意されている。

Electronics

2017.06.15

「声」のある電子工作をカンタンにするHEARTalk UU-001

「HEARTalk」は、機械との自然な会話を実現するヤマハの技術。人間の呼びかけ音声の音楽的要素をリアルタイムに解析し、機械の応答音声の強さ、抑揚、間、高さを自然にコントロールすることができる。この技術を自作のデバイスやロボットに導入できるよう開発された小さなボードがHEARTalk UU-001(ハートーク ユーユーゼロゼロイチ)だ。

企画は電子楽器「ウダー」でおなじみの宇田道信氏。販売はスイッチサイエンス。ヤマハは技術協力という形で参加している。同社の立ち位置については、下記のプレスリリースを読むとわかるだろう。

Other

2017.06.14

Maker Faire Bay Area 2017 #3 闇で蠢くキリン型サウンドシステム

今回はMaker Faire Bay Area 2017で見かけた音楽系の展示を中心にレポートしよう。

https://youtu.be/WuvrbVOQBtY

The Electric Giraffe Projectは人が乗って移動できるキリン型DJブースで、サウンドシステムが搭載されている。一見すると、スピーカーを搭載しただけのキリン型の山車のようなものかと思ってしまうのだが、音楽に合わせてPCでキリンの耳の動きまできちんとコントロールできる。

Fabrication

2017.06.14

1本の2×4から子どものための工具箱を作る

「シングルボード木工」プロジェクトは、楽しくてチャレンジ精神を満たしてくれるプロジェクトだ。材料に制限を加えることで、他では考えもつかなかったような新しいアイデアや技法に出会うことがある。このプロジェクトは、Vintage Wood WorkshopのKyle Bollendorfが娘のLaurelのために作った(彼女も手伝った)ものだが、毎年開催されているSummer’s Woodworking 2×4 Challenge に出展することを考えた。彼はこう話している。

Other

2017.06.13

Maker Faire Bay Area 2017 #2 凶悪段ボール破壊ロボットはヘボコンを意識?

取材のため、Maker Faire Bay Areaの展示スペースを行き来する中、何とも殺伐とした光景が目に留まり、思わず目を見張った。

アクリルで仕切られたスペースの中で散らばった段ボールの残がい。外枠にガンガンぶつかりながら動き続けているロボット。何が起こった。

 

https://youtu.be/-oxddfof4W4

奥には壊されるまでの時間が表示され、カッターが前部で回転している悪役ロボットがひたすらロボットを壊している。

Electronics

2017.06.13

Micah Tollの新刊『DIYリチウム電池』でリチウム電池を自作しよう

クアッドコプターや小型のロボットの電源には、市販の電池を使用するのが普通だ。しかし、ぴったりくる製品がないことも多い。電圧や容量の問題だったり、単にケースや機体に収まらないという問題もある。もちろん、電池がうまく収まるように本体を作り直すという手もあるが、電池のほうをデザインに合わせられるなら、そのほうがよい。

これは、Micah Tollの新刊『DIY Lithium Batteries(DIYリチウム電池)』の元になっている考え方だ。

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2017.06.12

Maker Faire Bay Area 2017 #1 ピンボールや機械式時計など古いからくり仕掛けの「新しい見せ方」

アメリカ西海岸の最大のMaker Faire Bay Areaがカリフォルニアのサンマテオで5月19日から3日間開催された。

私はヨーロッパに在住しているため、これまで本サイトでローマやバルセロナのMaker Faireをレポートしたり、ヨーロッパ各地のテクノロジー事情を取材して記事にしてきたが、今回ベイエリアでの取材に際して初めてアメリカでのMakerムーブメントにじっくりと触れることができた。日本・ヨーロッパと比較しながら、今回から数回に渡りレポートしたいと思う。

Other

2017.06.09

糖尿病患者の健康をモニターするSiren Careのスマートソックス

5万ドルの賞金をかけたTechCrunch Hardware Battlefieldは、毎年ラスベガスで開催されるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)での最大のイベントと言えるだろう。今年の勝者は、衣服にセンサーを埋め込んで人の健康状態をモニターするウェアラブル製品を開発する企業Siren Care(@SirenCare)だ。

この企業の最初の製品が、糖尿病を患う人のためのスマートソックスだ。このソックスは、体温をモニターして、リアルタイムで傷を検知し、神経にダメージを受けていて痛みを感じられない患者に警告を発する。