Electronics

2017.08.31

カムプログラムロボット工作セットのArduino化改造

よしだたけひこさんはMaker Faire Tokyo 2017の会場で入手したタミヤの『カムプログラムロボット工作セット』を早くも改造しています。

通常どおり組み立てた後、Arduino Unoを搭載。モータードライバーシールドを使って、ロボットのモーターをArduinoで制御できるよう繋ぎ換えていますね。Arduinoとモーターが電源ボックスを共有していると、モーター回転時に電圧が下がってArduinoにリセットがかかることがあるみたい。そうした課題は残しつつもロボット工作を楽しんでいる様子。

Fabrication

2017.08.30

金属3Dプリントのデザインの落とし穴

今や、自動車、航空機、医療の分野で大々的に使われている金属の3Dプリントだが、Maker、プロダクト・デザイナー、エンジニアたちの間にはまだ十分に浸透していない。しかし、ジュエリーのようなごく小さな物を扱う一部の分野では、その存在価値が認められ始めている。そろそろ、自分のプロジェクトに金属3Dプリントを取り入れるときが来たようだ。ただしその前に、金属のプリントには厄介な点があることを知っておこう。

プラスティックのプリント方法は、そのまま金属に当てはまるわけではない。

Crafts

2017.08.29

Maker Faire Tokyo 2017レポート:取材する側からされる側へ。ライターがフード・メイカーとして出展して気づいたこと

私はライターのかたわら、長野県でバーガーカフェ「ペロンタ」を営業している。過去4年間は、makezine.jpなどのプレスとしてMaker Faire Tokyoを取材していたが、今回は“フード・メイカー”として参加した。来年のMaker Faire Tokyoへの応募を考えている人の参考になるかもしれないので、振り返りを共有しよう。

これまでのMaker Faire Tokyoにも、農産物、食品添加物を扱うバイオ系、食品加工機械のメイカーなど、“食べられそう”な展示はあったが、においをかぐ、なめる、といった試食や体験的な展示に限られていた。

Crafts

2017.08.28

食べられるイノベーション:サラダロボット「Sally」登場

シンガポールからアメリカ、そしてヨーロッパ全体に向けて、Edible Innovations(食べられるイノベーション)は、生産から流通から販売までのあらゆるステージで世界の食料システムを改善しようと考えるFood Makerたちを紹介しています。私たちといっしょに、この産業の大きな流れを、Makerの視点で探ってみませんか。優れた教育的な核を持ち、未来への偉大なる挑戦のための主要なツールとしてフードイノベーションを推進するFood Innovation ProgramのChiara Cecchiniが、世界のFood Makerたちの顔、話、体験を紹介します。

Electronics

2017.08.25

貢献者のための行動規範をプロジェクトに取り入れよう

Maker、ハッカー、技術系の人々のコミュニティでの開放性と振る舞いに関連する問題は、どう少なく見ても複雑極まりない。職場での差別行為という実社会での問題ばかりではない。こうしたコミュニティのほとんどがデジタル世界の中にあり、ネット上の人格の陰に本当の自分が隠れてしまうという問題もある。それが、粗暴な態度の温床になっている。コミュニティを監視し、何が起きているかを記録する立場にある私は、コミュニティの運営に関して、何度も意見を述べてきた。

Electronics

2017.08.25

Adafruitの新番組「Women in Tech」

Adafruit Industriesは、Hackster.ioと共同で、Microsoft、Autodesk、Qualcommの協賛によるYouTubeの新しいインタビュー番組「Women in Tech」シリーズを開始すると発表した。司会はAdafruitのコミュニティディレクター、Jessica Califano。エレクトロニクスハードウェア業界に強い影響力を持つ女性たちから話を聞くという内容だ。

初回のゲストは、littleBitsのCEOであるAyah Bdeir。

Fabrication

2017.08.24

3Dプリンタで出力するソーホースブラケット

「ソーホース」と言われても最初は何のことかわからなかったのですが、写真を見たらスグに「あ、それ、私も作りたいです」となりました。この部品はソーホースブラケット(sawhorse bracket)と言われることもあるみたい。角材で4本足の台を作るときに使う金具。ただし、これは3Dプリンタで出力されています。高尾俊介さんがTinkercadを使ってデザインしたもの。ちょうどいい大きさのテーブルが欲しい、というところから始まって、試作を重ねながら設計を改良している過程。

Other

2017.08.23

Maker Faire Tokyo 2017レポート:Prototype to Product—プロダクトをつくるということ

これはMaker Faire Tokyo 2017の特別企画として2017年8月6日に行った80分間のセッションを記事として再構成したものです。(モデレーター・原稿執筆:小林茂[情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター 教授])

現在、さまざまな変化が起きている。例えば、人々の好みの多様化が進み、年代や性別、収入などの属性で人々をカテゴリーに分けて捉えるマーケティングやプロモーションの有効性は低下している。その一方で、インターネットや3Dプリント、AIなどさまざまなテクノロジーの「民主化」は進み、誰でも低コストでアクセスできるようになっている。

Other

2017.08.23

Maker Faire Tokyo 2017レポート:霧のディスプレイ、ぶさかわモンスター、お札を吹き出すATMなど

「もうMaker Faireは1日じゃ全部回り切れなくなったね」会場が広くなって出展数が増えた今回のMaker Faire Tokyoについてそのように語っている人がいた。私は国外のMaker Faireはここ数年で何か所も取材で訪れていたが、海外在住なので実は東京のMaker Faireに来たのは7年ぶり。

東京工業大学を会場にしていた以前を思い出しても、使われている技術はもちろん出展者や来場者の雰囲気も変わったし、やはり子どもや家族連れがたくさん来場するようになったとも聞く。

Other

2017.08.22

Maker Faire Tokyo 2017レポート:提灯・盆踊り・畳・書道・鰹節~日本文化の新たな担い手たち

広く今日の日本で伝統文化に関わる産業はどの分野も多かれ少なかれ衰退している。現代的な暮らしの中で人々の関心が薄くなって需要が減少したり、大量生産品に取って代わられたり、後継者が育たないといった問題があるためだ。厳しい状況にはあるが、今後も日本の文化は時代に合わせて形を変えて残っていくだろう。Maker Faire Tokyo 2017でも日本文化に関連した出展がいくつかあったので、Makerたちが提案する2017年の日本のスタイルを今回は取り上げたいと思う。

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