YouTubeチャンネル、This Old Tonyで公開されているこの動画は、近年でもっとも刺激を受けたものの1つだ。変な話だが、結果として失敗に終わるところが、また面白い。
Tonyは超音波クリーナーが大好きで、その仕組みを知りたいと思っていた。この超音波を発生するハードウェアを、何か別の目的に使えないかと考えたからだ。そこで、60ドルのクリーナーを買って分解して、内部の構造を調べた。彼は超音波の特性について、詳しく説明してくれている。
超音波クリーナーの仕組みを学んだ上で、Tonyはこれが超音波ナイフに使えると考えた。ここでは「ホーン(horn)」に関する工学的知識が必要になるが、彼にはそれが完全には備わっていない。でもかまわない。彼は目標に向かって突き進んだ。
動画は、ある時点で終わったかのように見える。プロジェクトは失敗したのか。しかしTonyは戻ってきた。彼は突き進んだ。そして、どうにかこうにか、なんとかアイデアを実証できる、それらしいものを作り上げた。
この動画には、ティンカリングの楽しさと大切さが込められている。好奇心の強いTonyは、日常使っているツールの仕組みを知りたくなり、超音波技術に関わる音響の原理について学び、超音波ナイフの構造について調べた。Tonyの表現方法やしゃべくりもまた面白く、この動画を楽しいものにしている。
これで満足するTonyじゃない。犠牲になったクリーナーをそのまま尊厳死させるわけにもいかない。彼は超音波ナイフを超音波溶接機に作り変えることにした。これまた、確かな成功というわけにはいかなかったが、その実験の様子はとても面白く、わくわくさせてくれる。もっとがんばって、腕を磨いて、あれこれ試してみれば、実用的な超音波ツールができるかも知れない。
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