Crafts

2019.05.31

木工職人が完成させた飼い犬の体をなでる究極の装置

Text by Caleb Kraft
Translated by kanai

Makerにとって、歯車は魅力的なオモチャだ。だから私たちは、その動きに見入ってしまうような歯車を使ったシンプルなマシンを、あれこれ作ってはいじってきた。Thompson WoodworkingのMatt Thompsonは、そうした装置をいかに簡単に作るかを探っていたとき、愛犬のBonnieがやってきて、その努力を有効活用しなさいと教えてくれた。Bonnieが言うには、なでなですることだ。このとき、Mattは犬の体をなでる究極の装置を思いついた。

木工職人として長年の経験があり、ルーブ・ゴールドバーグ的なマシン(ピタゴラ装置の親玉)にはもっと以前からのファンでもあったMattは、面白くなりそうだと感じた。バンドソーで歯車を切り出し、視覚的なレイアウトをあれこれ試すのに2週間ほどかかったが、最後には完璧に機能する犬なでマシンが完成した。

適切な速度にすることが、もっとも困難な工程でした。使わなくなっていた古いコード式の電動ドリルを使おうと考えていました。高トルクで回転数の低いモーターに金を使うのが嫌だったからです。最終的に、大きさの異なる歯車を組み合わせ、ドリルのトリガーを少しずつ絞っていって、ちょうどいい速さになった位置をホースクランプで固定することで、適正な速度にできました。

Mattは、以前からインターネットで作品を発表して注目を集めている。かなりの有名人で、「The Michigan Beer Chair」という作品はテレビで紹介されたこともある。

作品を売ってほしいとよく言われるのだが、彼には商売をするつもりはない。同じものを2回作るなんて、楽しくないというのだ。しかし彼はそのスキルを、いいことに役立てている。

遊びで物を作っているのですが、多くの作品を妻と参加している慈善活動のクジの景品として提供しています。

Mattの最新の面白プロジェクトは、InstagramFacebookYoutubeでフォローできる。

原文